厳冬期を乗り切るグッドデザインなサイクルウェアを買ってみた①
ものすごい久しぶりのサイクルウェアレビュー。 思えばこのブログも海外通販で購入したジャージのレビューから始まったのでした。 weekendcycler.hateblo.jp 久しぶりにVoleroのサイト見に行ったらつぶれてたんですが。。
これまでに紹介したのは夏用ウェアのみでしたが、今回は冬用、それも厳冬期(ここではロードのスリックタイヤでギリギリ走れる-5〜5℃くらいを想定)を快適に走れる(であろう)かつデザインにも優れたサイクルウェアについてレビューしていきます。
今回紹介するのはCafé du Cyclisteというフランスのサイクルアパレルブランド。 日本国内でも一部の店で取り扱いがあるので知ってる人は知っていると思います。 www.cafeducycliste.com
Café du Cyclisteは直訳すると「サイクリストのカフェ」となりますが、 その名の通りフランスの地中海沿岸の上の丘に囲まれた、サイクリストがよく立ち寄る由緒正しきコーヒースタンドで生まれたサイクルウェアブランドです。
春夏秋冬のサイクルウェアに加え、カジュアルウェアなど様々なラインナップを誇ります。 全体的な傾向としては、レーシーというよりはクラシックでありつつもちょっとした遊び心を忘れないデザインがポイント。 (逆に遊び心に振っているのはTenspeed Heroかな) tenspeedhero.com
数あるウェアの中でも特にCafé du Cyclisteらしいな〜と思ったのは、このcats and dogsというレインウェアのライン。 英語に詳しい人はピンときたのではないでしょうか? www.cafeducycliste.com
猫と犬のイラストがプリントされていてなんとも可愛らしいデザインです。特に意味を考えなくても素敵なデザインですが、せっかくなのでこのシリーズの真意に迫ってみましょう。
Cats and dogsは直訳すると「猫と犬達」という意味になりますが(犬猿の仲という意味もあります)、rain cats and dogsのように使うと「土砂降り」という意味になるのです。(語源としては、北欧神話で猫は雨を降らせる力があり、犬は風を起こす力があると信じられていたということらしい)
故にレインウェアラインでこのデザイン・名前になっているということなのです。ん〜なんともニクいセンス!
話を戻しますが、公式サイトのモデル写真を見ても分かる通り、デザインはクラシックな一方でシルエットは全体的に細身です。 普段からタイト目のウェアを好んで着用する、かつ洗練されたデザインのウェアを着たい!というファッションライダーにはなかなか良いブランドだと思います。
またフランス発ということもあり、日本国内のブランドと比較すると袖が長めに作られています。 故にタイトフィットで着るためにサイズを下げたとしても袖丈が足りなくなるということもないです。 このあたりは英国が誇るRhapaと似た感じ。 普段RhapaのMサイズを着用する私(身長183cm体重68kg)はCafé du CyclisteもMサイズでジャストです。
さて、続いて今回厳冬期用のウェアを買った理由について少しお話します。
ロードに乗り始めてなんやかんや5年経つのでサイクルウェアも増えてきたのですが、唯一厳冬期用のジャケットとヘッドウェアを持っていませんでした。
これまで12-2月のブルベやロングライドは以下のウェアを組み合わせてなんとか乗り切っていたのですが限界を感じていました。
www.rapha.cc www.rapha.cc これらのRaphaジャケットはカッティングが実に私の身体にフィットするのですが、防寒よりも防風や防雨に重きを置いていることもあり、まったり目のライドでは寒くいという問題がありました(逆に短時間高強度なら向いている)。 冬場カメラを持って止まっては撮り、止まっては撮りとダラダラと長く走るのにもう少し適した、かつデザインにも優れたよいウェアはないのかと探していました。
まず候補に上がったのはRaphaのCLASSIC WINTER JACKETでした。このジャケットは厳冬期でも十分使えそうですが、デザインが好みではありませんでした。 www.rapha.cc 首の反射材?がどうしても目立ってしまいクラシックさを減じてしまう部分と、既に廃版となった旧モデルのCLASSIC SOFTSHELL JACKETの方がデザインが好みだったためどうもコレジャナイ感が拭えず。 www.honten3.com そんな矢先に出会ったのが、シルエットおよびデザイン性、そして機能(これは予測も入るけど)をバッチリ満たしたCafé du Cyclisteのウェアだったというわけです。
そんなCafé du Cyclisteから今回購入したのはこちらの2点になります。 www.cafeducycliste.com www.cafeducycliste.com 冬用のジャケットとキャップです。
注文は冒頭に上げた海外Webサイトから実施し、10日ほどで着弾。 海外通販なのでこんなもんかな。年末年始を挟んでいた割には早い気がします。 なお関税はしっかり徴収されました。これが痛いのよね。。
届いて驚いたのがパッケージ。 高級サイクルウェアブランドよろしく、なかなか豪華です。 しっかりとしたプラスチックのケースに入っています。
ALBERTINE(ジャケット)のケースは金属製のジッパーと縁にフランスのトリコロールカラーが。
どちらも表面に模様が描かれています。ブランド発祥の地であるMediterranean(地中海)の文字が。魚はその地方でよく獲れる種類かな?詳しい人いたら教えてください。
普通に日常生活や旅行で使える素敵なケースですね。
さて、今回はここまで。 次回はALBERTINE(ジャケット)について詳しく紹介します。
【写真撮影講座 番外編】構図について語ってみた②
他者の写真を分析すると、良い写真撮影の規則性を導き出せる
前回のラストで、どのような構図が良い写真を作るのかを客観的に判断するには、 他人が撮った写真を見て研究し、そこから規則性を導き出すことを繰り返すのがよいと説明しました。
そこで今回はネットに溢れる素晴らしい写真達を題材とし、写真を分析する過程を実践してみたいと思います。
Chicago Morning by Mitul Shah
朝焼けの柔らかい紅色の光がとても美しく、氷のせいで寒いはずなのに暖かさを感じる写真ですね。 これは前回の復習になる写真だと思います。
というのも、水平分割構図・三分割構図を組み合わせているためです。 水平線を水平分割線に置き、右1/3に人、左1/3に氷の端とビル群の端がきているにがわかります。
このように三分割構図の交点に目立つ被写体(人とビル群)と、目立たない被写体(氷)を重ねることにより、構図が美しくなるという例ですね。
The Gate by Nik Phot
タイトルの通り、海に向かって開くゲート(出入口)のごとく、アーチ状の赤レンガの壁を額縁に見立て、都市の海岸を切り取った作品。 所謂「額縁構図」という、主題の周囲を囲むことでより主題を引き立たせる事ができる構図を上手く使っていると思います。
特に、額縁にビビッドなレンガを使っていることがポイントです。 レンガの赤茶色と海の青、手前の緑のコントラストが大変美しいです。
都市はビルの高さから見てもかなり発達していることが伺える一方、レンガの壁は歴史を感じさせるという対比が面白いです。 レンガから遠くの都市までピントがあっているので、おそらくF値は大きめ。 額縁構図を考えるときには考慮しておきたいポイントです。
Framing up the Empire by s1000
メインの被写体を別の被写体で挟み込むサンドイッチ構図です。
特筆すべきは、濃い色(レンガ色)の建造物で薄い色のブリッジを囲むことでコントラストがより際立つようになっているところです。 また、左右の建造物が直線的であるのに対し、中央のブリッジがアーチのような曲線を含むような構造であることもそれを助けていると思います。
印象的なサンドイッチ構図を撮影するためには、挟むものと挟まれるもののギャップが重要であることがよくわかる例ですね。
そして、敢えて曇り空で撮影していることもポイント。 これにより、茶白茶、という2色の縦の三分割が強調されるためインパクトの強い写真になっています。青空で撮影している場合はブリッジの印象が薄くなってしまうでしょう。
Kinderdijk sunrise by Mads Peter Iversen
日の出直後の空の飛行機雲を川面に写し撮った作品です。
日の出というただの日常の移り変わりだけでなく、非日常である飛行機雲をプラスしたことがポイントだと思います。
飛行機雲という非日常を観たときに、それを水面に映すという発想が出てくるかが大事ですね。 毎日同じ場所で撮影していればこのような写真が撮影できるのかもしれないです。
特筆すべきなのは、ただの飛行機雲ではないことです。いくつかの線が重なり幾何学模様を描くようになっています。
この写真では飛行機雲が作る模様をうまく水面に反射させて、ちょうど画面が縦に三分割されるように撮影しているのがミソであり、観るものにインパクトを与えています。 またこれも水平分割構図との組み合わせになっていますね。
Electric Slide by Aaron Reed
最後は、その意味に気づいたときにあまりの凄さに黙るしかなかった写真です。 構図関係なしに語りたいことを語ろうと思います。
Electric Slideはダンスフロアに整列した全員が一斉に同じステップを踏むダンスの一種だそうです。
それを知らずに最初にタイトルを見たときは、「電気のスライド…?確かにイルミネーションの光がスライドしているように見えなくもないな…」と思ったのですが、 こんな自然な川みたいなところに電気があるか?と。
その正体は意外なものでした。
鯉です。
昼間の長時間露光(長時間シャッターを開けたままにする)により、水中の鯉の動きを軌跡にした作品だったのです。
夜中に自動車や漁船や航空機のライトを軌跡にする作品はよく見かけますが、まさか昼間に、しかも鯉という驚くべき被写体作られた軌跡を見ることになるとは思いもしませんでした。
これを撮影するには、NDフィルターで何段か減光した上で(EXIFを見ると30秒なのでかなり暗くしている)、 PLフィルターによる偏光で水面の反射を無くし、魚影を見やすくした上で長時間露光しているのだろうと予想できます。
また、風が少ないときに撮影したことで以下のような効果が出ています。
- 周囲の葉などがブレずに写真に締まりを与えている
- 波が立たないため偏光で透過させた水中の魚影が良く見える
前述しましたがタイトルが素晴らしいです。 electric slideからまず連想されるのはまさに電気の流れ、 カメラマンなら漁船のライトの軌跡を連想すると思います。
しかし、そんなものここにあるはずがないわけです。 その軌跡が鯉であるということに気づいたときにハッとさせられます。
鯉が並んでダンスをしているよう、だからelectoric slideというわけです。
いやはや本当にすごい写真。 生きてるうちにこんな写真撮れたらいいなと思います。
まずは写真をじっくり観察してみよう
今回の記事を読んでみてどうだったでしょうか。 1枚の写真をじっくりと観察すると、実に様々なことがわかってきます。
そこから何故この写真が美しく、綺麗に、よく見えるのか。 そういった規則を見つけ出して自分の中にストックしていくことで、作品の幅が広がっていくと考えています。
まぁ、実際に撮るときにネタが出てくるかというと難しいわけですが笑
【写真撮影講座 番外編】構図について語ってみた①
ロードバイクの撮り方に引き続き、今回は写真撮影の構図の作り方について説明していきます。
1. 主題を決める
写真は、あれも良い、これも良い、と色々入れすぎると逆にごちゃごちゃしてわかりにくくなる(何を伝えたいのか不明瞭)ので、まずは主役を一つに絞るとよいです。
必ず一つです。
主役というのはまさに、その時々で「ときめいた」もので、例えば夕日だったり、雲だったり、山だったり、動物だったり、建物だったり、色々ですね。
目立つもの、つまり主役は写真にひとつだけ、これ鉄則です。 (例外もありますが大抵はこれ)
2. 構図を決める
あとはその主役をどこに配置するか(構図)です。 構図には、
「このように配置するというイイカンジになる、ただし理由は聞かないでくれ」
というセオリーがいくつかあるので、それを説明します。
三分割構図
個人的に使いやすいのは、「三分割構図」ですね。 写真を撮るときはファインダーやモニタを観ながら撮ると思うのですが、 その画面をこんな感じで6等分します。
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この分割線の交点に主役を配置する構図が「三分割構図」です。
「三分割構図」を使って撮影したのが、以下の写真です。入間基地航空祭2017のブルーインパルスのアクロバット飛行ですね。
白い線の交点☆に飛行機が配置されているのがわかると思います。
多くのカメラ本体にも撮影時にこの構図を意識しやすくするシステムが組み込まれています。 ほとんどのデジタルカメラでは、設定からモニタやファインダーのビューに分割線を出すことが可能です。 ぜひ試してみてください(自分はほぼ出したまんまで使ってます)。
水平分割構図
もう一つ補助的に使える構図として「水平分割構図」というものがあります。 これはその名の通り画面を上下に分割するようなもので、図にすると
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という形になります。 ここで注意してほしいのが、以下の記事でも述べた「水平」です。 weekendcycler.hateblo.jp きっちりとカメラを地面に対して水平に持ち撮影することで水平分割が強調され全体が締まった絵になります。
構図の組み合わせ
この「三分割構図」と「水平分割構図」を組み合わせた写真が、このイタリアのフィレンツェの鐘楼から撮影したドゥオーモと街並みの写真です。
実際に線を引いてみると以下のようなことがわかります。
1. 主役を「ドゥオーモ」として、縦の三分割の右側に配置(白線の☆)
2. 脇役の「空」と「フィレンツェ」の街並みを水平分割で配置(赤線)
空や街並みは主役ドゥオーモほど目立たない「脇役」なので、構図に入れてOKです。
このように、一つの主役と構図、その他の脇役と構図を組み合わせることでなんとなくいい感じ構図を作っていくのが自分のよくやる方法でございます。
風景写真は引き算
脇役を入れすぎないことが重要です。脇役を入れすぎると主役が目立たなくなってしまうためです。 特に風景写真は引き算とも言われており、入れすぎて主役が目立たなくなってきたら適度に画面から要素を削ってやることでバランスのいい写真になります。
良い構図の組み合わせとは?
どのような構図が良い写真を作るのかを客観的に判断するのは難しいのですが、 そういうときは他人が撮った写真で自分が良いな!と思ったものを見て研究し、そこから規則性を導き出すことを繰り返すのがよいと思います。
次回は、ネットに溢れる素晴らしい写真達を題材に写真を分析する過程を実践してみたいと思います。
【写真撮影講座 番外編】ロードバイクを真横から撮る方法について語ってみた その③
前回はバイク自体のセッティングについて説明しました。 3回目の今回はバイクを真横から撮影する際のカメラの向き・立ち位置について説明します。
今回も前回同様手段ベースで説明していきたいと思います。
水平で撮る
バイクに限らず全ての写真の基本です。 「水平」とは、地面(水平線)に対してカメラのボディが水平になっている状態を表します。
絵で表現すると以下のようになります。 正確には、カメラの底と水平線が並行になっている状態を指します。
逆にNGな例は以下です。
すなわち、「水平で撮る」とは、地面に対しカメラのボディが水平になっている状態で撮影するということ。
この状態で撮影する意味は、もちろん「統一感」です。 前回バイクのセッティングの説明にて「クランクを地面に対して水平にする」のが良いと述べました。 水平で撮影すると、写真の枠とクランクやサドルが平行になる(ホリゾンタルフレームの場合はトップチューブも)ため、より統一感のある絵になります。 せっかくそのセッティングをしたのに、カメラが傾いていると台無しです。
もちろん、わざと傾ける場合もあると思いますが、そのときは何らかの意図を持って(写真を見た人に何を伝えたいのか考えて)撮るべきです。 また、坂道などで撮影する場合は水平で撮ってもバイクが傾いた図になります。 こちらはこちらで坂道の険しさなどを表現できるため、別のメッセージがありますね。
垂直で撮る
これも写真の基本です。 「垂直」とは、地面(水平線)に対してカメラレンズの前玉(一番前にあるレンズ)が垂直になっている状態を指します。撮像素子が垂直になっていると言ってもよいと思います。
図にすると以下のようになります。 カメラのレンズと水平線が垂直になっている状態ですね。
逆にNGな例は以下です。
なぜ垂直が良いのか?もちろんこれも統一感が出るからというのが答えになるのですが、その「何故?」を1分くらいで撮影した適当な写真で説明したいと思います。
まず、こちらが垂直を意識して撮影した写真です。水平も同時に意識しているため、水平・垂直な写真ですね。わかりやすいように赤で線を入れているように、ブロックメモの両脇の線が平行になるので統一感がでるというわけです。
逆にこちらはカメラを少し下に傾けて撮影した写真です。見てわかるように、ブロックメモの両脇の線が平行にならず、下に向かってすぼまっていますよね。これだと統一感がありません。 しかし後者だから悪いというわけではなく、例えば自撮りで顔を撮影するとき、顔を細く見せたり()、逆にビルなどを下から撮ることで迫力のある写真が撮れるという効果もあります。 耳にタコができるぐらい言いますが、何故その向きから撮るのか?どんな効果があるのか?自分の写真で何を伝えたいのか?それをしっかりと考えて撮ることです。そうすればどんな撮り方をしてもよい。今回は「統一感」に重きを置いているので、「垂直」を意識するということです。
正対で撮る
意外と見落としがちなのがこれです。正対とはすなはち被写体に対して正面から撮影するということ。 もっというと、目の前に見えない壁があるとしたら、その壁に対してカメラのボディを垂直に置くということ。
こちらを絵で説明すると以下のようになります。
主題は今回でいうとロードバイクですね。 さて、左2つが正対できていない例、そして右2つが正対できている例です。 正対できていないと何がいけないのか。
無論「統一感」です。 主題に対して正対できていないということはつまり、主題の部分部分に遠近法が働くということです。
え?別にいいじゃんと思った方いると思います。確かに。 自転車を敢えて斜め左から写すことで、遠近法の効果で前輪は小さく、後輪は大きく映りなんともダイナミックな絵になっています。
ん?前輪は小さく?後輪は大きく?
そう、統一感がないのです。 この写真が悪くないとしても、今回はあくまで「真横」から「統一感」の出る写真を撮る方法について説明しているのでNGになります。
「統一感」は前輪と後輪の大きさが一致してこそ生まれるわけです。 ですので、しっかりと主題に対して「正対」し、以下のように撮影しましょう。 こちらは正対だけでなく垂直・水平を意識して撮影されているため、非常に統一感のある写真になっていると思います。 白いパイプ、クランク、ステム、サドル、地面、外枠の全てが平行になっていますよね。
さて、これまでの内容でお伝えした技術を全て使うとどのような写真が撮れるでしょうか? 改めて一番最初に掲載した写真を見てみましょう。
この写真はロードバイク本体だけでなく、背景となっている町家の壁の木材の隙間、ポストの四辺、排水パイプ、窓など全ての縦横が平行になっていることがわかると思います。 非常に統一感がある絵になっていると思いませんか?(一部曲がっているパイプはそのままですが)
ぜひこの記事を読んだ皆さんもロードバイクに限らず色々な撮影に活かしていただければと思います。 今回は「統一感」にこだわりましたが、最も重要なのは何を伝えたいか、どうすればどう見えるのかを考え抜くことです。 ですので「統一感」にこだわらず自分だけの写真を目指して考えていっていただければと思います。
一方で何も考えずに撮るのも良いと思います。そして思いがけず良い写真が撮れたとき、何故それが良いと感じたのか分析することが上達の近道にもなります。 無論、人の写真を見て研究するのもしかり。
【写真撮影講座 番外編】ロードバイクを真横から撮る方法について語ってみた その②
今日はロードバイクを真横から撮る方法について深めに説明していきます。
前回のブログの内容があまりに短かったため、拍子抜けした方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか?^^; 実を言うと、書く内容に悩みに悩んだ結果何も書けなくなり、苦し紛れにさわりの部分だけなんとかまとめたというのが前回の内容になります。はい。
なぜ内容に悩んでいたかというと、自分の中で自転車を真横から撮るときはこうするのがいい、というポイントはあるものの、 それに対してなぜ「よい」のか、ブログ読者を納得させるための明確な理由付けがまとまらなかったため。
しかし「よい」に始まる何かを好きだという感情は、理由付けできないことも多いとも思うのです。 まず感覚的に「よい」と感じ、だからこそ良いところを探して、自分がそれを好きだという理由付けをする。 理由付けというのは人に説明するためのものであり、「よい」とは本来感覚的なものなのではないかという気がしてきています。
なのでここは自分を一旦許すことにします。 他者を納得させるための理由付けをしなくてもよいことにします。 なので、今回はどう真横から撮ると「よい」のか?という手段ベースの切り口で説明させてください。 (目的は手段を正当化する。よって本来ならば目的ベース、つまり「よい」理由を説明するべきなのだけど。。)
そして書き進めつつ、私自身が感じる「よい」とはどういうことなのか。 その答えに近づいていけたらと思っています。
言い訳が長くなりましたが、今日は撮影時のロードバイクのセッティングについて 説明していきたいと思います。
不必要なパーツを取り外す
ロードバイクは余計なパーツを何もつけない状態が一番美しいです。 なぜなら、それが走るために生まれてきたロードバイクにとって最適な形であり本来の姿だから。
なのでライト、サドルバック、ボトルなどは外しておくと、ハンドル・サドル。フレーム周りがスッキリし、 ロードバイク本来が持つフレームの造形美を際立たせることができます。 余計なパーツを付けたまま撮影するのは、人間に例えるとマスクをしたモデルを撮影するようなものです。
ただし例外的に、BMCのバイクにBMCチームのボトルを合わせるといったように何らかの意図を持たせる場合は別です。
また、自転車旅の最中は敢えてバイクパッキンググッズやライトをつけたまま撮ることで、旅の雰囲気を感じられる写真にすることもできます。
いずれにしてもパーツをつけて撮影する場合は意味付けが必要だと私は考えています。
地面に対してバイクを垂直に立てる
撮影はバイクのセッティングから既に始まっています。 真横から撮るときはバイクを地面に対して垂直に立てましょう。これに関しては誤差1°も許すべきではないと考えています。
ロードバイクは乗り物であり道具なので、それ単体では完成しません。 しかし、ただ一番にゴールラインを切るためだけに生み出されたその姿は単体でも美しい。 そんな自転車を主題に選ぶのだから、しっかりと直立させ、無機物には本来ないような力強さや意思のようなものを表現したいです。
少しでも垂直から離れていると、真横から撮影したときにバイクが壁に寄りかかっているように見えてしまい、 前述した力強さや意志といった表現が半減してしまうと考えています。
ステムとトップチューブを一直線にする
ステムとトップチューブが一直線ではない、つまりハンドルが左右どちらかに曲がっていると、正面から撮った時以下のようになります。
前輪と後輪の形に注目してください。後輪は円に、前輪は楕円に見えますよね。 この不統一感は私的にはNGです。NGとなる理由は、意図が見えないため。
ステムとトップチューブを一直線にすることで、 正面から撮影したとき両方のホイールが真円となり統一感のある絵になります。
ホイールの位置を合わせる
ホイールの位置にも気を配ると更に統一感が増します。特に理由がない場合はバルブの位置を下にしておくのが無難です。
ディープリムホイールの場合は、デカールの文字がどの位置にくるのが一番良いかを考えて位置を決めるのも良いと思います。
また、ホイールにタイヤを取り付ける際も、タイヤの特定の位置の意匠がバルブの上にくるようにするなど工夫しておくとよいでしょう。
クランクの位置を地面に対して平行にする
クランクの位置を地面に対し平行にすると、サドルやステム(17°の場合)、およびトップチューブ(ホリゾンタルフレームの場合)の3つが平行になるため統一感が生まれます。
このときペダルの向きも地面に対して平行になるようにセッティングすると良いでしょう。 なぜなら、バイクに乗ってペダルを回しているときペダルの面は常に地面に対し平行になっているため。
他にはシートチューブと一直線にするのも良いでしょう。 いずれにしても、何の意図もない方向に遊ばせておくのは統一感を崩してしまうため避けたほうがよいと思います。
今回はここまでになります。 書いていて、自分はロードバイクの撮影をするとき「統一感」を重視していると感じました。 それが自分にとっての「よさ」なのかもしれません。
今回は真横から撮影する際のロードバイクのセッティング方法について説明しました。 しかし、この方法に沿ってセッティングをしたとしても撮影者の位置やカメラの向きによってはいまいちな写真になってしまうことがあります。 次回はそのあたりについて説明します。
【写真撮影講座 番外編】ロードバイクを真横から撮る方法について語ってみた その①
vol.2の最後に次回はシャッタースピードについて説明すると言ったな。あれは嘘だ。
…はい。すみません。 シャッタースピードについて語ろうと思ったのですが、まだまだ自分の中での練度が足りないと思ったのでそちらは延期させてください。 代わりに今回は番外編でロードバイクの撮り方について複数回に分けて語ってみようと思います。
真横はロードバイクが最も映える向き
特に今回は真横から撮る方法について説明します。 なぜ真横から撮るかというと、最もロードバイクが映える向きだからです(これについては賛否両論あると思いますが)。。 その理由は、ロードバイクのほぼ全てのパーツを一度に映すことができるため。
例えば人間を頭の上から見た場合、得られる情報ってかなり少ないと思います。髪の広がり方で女性か男性かはなんとなくわかるけど、 身長や全体的な雰囲気はよくわからない。
それは自転車にも言えます。自転車は自動車など四輪と比べると前・後ろから見たときの横幅が狭く、全容を把握するのが難しいです。 (一方でパーツ萌えという世界も存在しているため、前からハンドルの細部にクローズアップするみたいな撮影方はありですが、今回はそれは置いておきます。)
逆に横から見ると、ハンドルやクランクの形状、メーカー、フレームの形、フロントおよびリアディレイラーの形、ホイールの形状などなど 自転車のほとんどのパーツを目にすることができます。
ゆえに、側面はロードバイクの顔と言ってもいいぐらい情報量を持っていると言えるでしょう。
まずは基本の真横をおさえる
人間の写真を撮るときも、特定の部分を映すことは少ないのではないでしょうか。 例えば敢えて顔を省いて首から下だけを写す、先ほど言ったように頭の上から写すことは、何らかの意図がない限りはやることはないと思います。 記念写真やモデル写真を撮るときもそうですよね。
(一方で部分フェティシズムという文化もあり。。。まぁこれはまたの機会に)
同様にロードバイクにも同じことが言えるわけです。 まずはしっかりと基本の”顔”の撮り方を覚えて、そこから徐々に自分の味を加えていく。 そうすることで自分らしさのある写真を作っていく。
例えばこのように単に横向きになっている写真を基本として、
そこに背景を加えることで一枚の作品とする。
そのための最初のステップとして、「ロードバイクを真横から撮る方法」について説明していきます(次回に続く)。
【写真撮影講座 vol.2】 F値について説明してみた
前回はカメラで写真が撮れる仕組みについて説明しました。 重要なのは、撮像素子(センサー)に光をあてることで写真が撮影されるということ。 撮影の世界ではこれを単に「露出」とか「露光」と言います。
このセンサーに光を当てる「露出」という行為は単純なようで実に奥深く、 光を当てる時間をほんの一秒変える、光の量をほんの少し変えるだけでも出来上がってくる写真の見た目は変わるため、とてもシビアな世界でもあります。
逆に「露出」を手なづけて、光を思いのままにコントロールすることさえできれば、 自分の思い通りの写真が撮れるようになるというわけです。
露出を司る三要素
では思いのままに露出をコントロールするにはどうすればいいのか。 カメラには露出をコントロールするための三つのパラメータが存在します。
それは、「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」と呼ばれる3つのパラメータ。 本講座ではこれらのパラメータはどういったものなのか、どのように設定すべきなのか、 なるべくユーザーフレンドリーな形で一つずつ解説していきたいと思います。
2回めの今回は「F値」について説明します。
F値とは
F値とは、簡単に言うと「ボケの度合いを調整する数値」です。
カメラのなんたるかを知っている人から見たら今すぐ殴りたくなる説明だと思いますが、 個人的にはこれぐらいがわかりやすいのかなと笑
正確には「ピントの合う範囲を決める数値」になります。
ピントとボケについて
ここで「ピント」と「ボケ」について確認しておきます。 これらは対になる概念で、
- ピントが合っている→被写体に焦点が合っており、輪郭がくっきりと見える
- ボケている→被写体に焦点が合っておらず、輪郭がぼやけている
ということ。 以下は両方共ぬいぐるみを撮影した写真ですが、
こちらは盾の文字がくっきり見えるので被写体であるぬいぐるみには「ピントが合っている」が、一方で背景は「ボケている」写真
こちらはぬいぐるみと背景が全体的に輪郭がぼやけているため全てが「ボケている」写真
になります。
たまに聞く「ピンぼけ」という言葉は、「”ピン”トが合っていないために”ぼけ”ている」状態を指します。
ピントは面で合う
ピントは面で合います。 これはどういうことかというと、カメラで被写体を撮影したとき、ピントのあう部分(輪郭がくっきり見える部分)は カメラから一定の距離にある平面になるということです。
例えばカメラを使って目の前に立っている鳥の目にピントを合わせて撮影したケースを考えます。 スマホのカメラ機能を起動し、画面で鳥の目をタップしてフォーカスをあわせてから撮影ボタンを押すイメージ(スマホのカメラはタップしたところにピントが合う)。
この撮影シーンを横から見ると以下のようになります。
鳥の目を上下に横切る点線がひかれていると思いますが、これがピントの合う平面です。 したがって、平面より前と後ろはボケることになるので、 このまま撮影すると鳥の嘴や背景はボケた写真が撮れます。
このピントの合う平面の位置を前後させること行為が「ピント合わせ」になります。
AFとMF
カメラでピントを合わせる方法には大きく分けて2つの方法があります。
- AF(Auto Focus): オートフォーカス。面の位置の決定をカメラに委ねる方式。多くのカメラはシャッターボタンを半押し(半分だけ押す)することで合焦(焦点合わせ)する。
- MF (Manual Focus): マニュアルフォーカス。面の位置の決定を撮影者が決める方式。レンズに付いているピントリング(回せる部分)を回すことで合焦する。
AFでは、シャッターボタンを半押しするとカメラ自身がエッジ検出(明暗が鋭敏に変化している部分を検出する箇所を特定するアルゴリズム)を実施しピントの合う面を決めてくれます。スマホの場合は、タップした箇所の付近でエッジ検出してピントを合わせる方式になっています。
逆にMFでは撮影者がカメラに付いたリングを回して、ピントが合う面を自分で選びます。
AFとMFの使い分け
ではどのようにAFとMFを使い分けるのか?
AFは時間がないときやこだわらないときに使います。 というのも、AFはシャッターボタンを半押しするだけでピントが合うのでピント合わせに時間がかからない。
一方で細かい調整はできなかったり、どこに合うのかわからないというデメリットがあるので、例えば人物のポートレート撮影で瞳にしっかりとピントを合わせたい、というようなシーンには不向きです。 逆にストリートスナップや瞬間を捉えたいときには向いていると言えるでしょう。
MFはピント合わせに時間がかかる一方、細かい調整ができます。 なので動かないもの(静物や風景)の撮影や、しっかりと時間を取ってこだわったピント撮影をしたいとき(前述のモデル撮影など)に向いてます。
ピント合わせを肌で感じてもらうためにも、今回の講義の復習ではぜひ手持ちのカメラをMFに設定してみてください。
F値によるピントの合う範囲の変化
冒頭でF値は「ピントの合う範囲を決める数値」であると言いました。 F値を変更すると何が起こるかというと、ピントの合う面が伸び縮みします。
例えば、F値を大きくすると、以下の図のようにピントが合う面(点線)を中心にピントが合う範囲が前後に伸びます。 先程の図では鳥の目がある平面でしかくっきり写っていなかったのが、くちばしや背景までくっきり映るような写真が撮れるようになります。
逆にこの状態からF値を小さくすると、以下の図のようにピントが合う面(点線)を中心にピントが合う範囲が前後に縮みます。
したがって、最初に説明したピントが薄い平面で合っていたような図はF値が最小の状態を表します。 このピントが合う範囲のことを「被写界深度」と呼びます。 なのでF値は「被写界深度を調整する値」というのが最も正しい表現になります。
面からの距離によりボケの度合いの変化について
F値によって決まる「ボケている範囲」のボケ度合いが全て一律かというと実はそうではありません。
実際は以下の図のように、最もピントの合う面(点線)から前後に離れるほどボケが強くなっていくようになっています。
背景がめちゃくちゃボケた写真を撮るには?
では、よく見る背景がめちゃくちゃボケたような写真を撮るにはどうすればいいのか。 これまでのテキストをしっかり読み込んできたならわかるはずです。
ヒントは以下。
- ピントが合う面から遠くなればなるほどボケるが強くなる
- F値が小さくなるほどボケの範囲が広くなる
正解は、「F値を最小にし、被写体から背景をなるべく遠ざけて撮影する」です。
正確にはレンズやカメラによってボケの強さが異なるのですが、 少なくとも全てのレンズにおいて共通する事項であるため、自分が持っているカメラ・レンズで最も強いボケを生み出す場合は上記のような設定で撮影してみてください。
F値による表現
F値を調整することで、写真に様々な表現を加えることができます。 ここでは私がよく使う表現をいくつか紹介します。
表現①: とろける後ろボケ
図のように凄まじいボケにより背景が溶け合い、もはや何が後ろにあるのかわからないレベルで渾然一体となり、被写体を際立たせる素晴らしい背景を作り出すというもの。
被写体に焦点を合わせ、先程「背景がめちゃくちゃボケた写真を撮るには?」で紹介したように F値を最小にし、被写体から背景をなるべく遠ざけて撮影するようにします。
このときにボカす背景は色が多すぎないことがポイントです。 一番シンプルなのは蓮の写真のように一色でまとめる。多くても二~三色がよいでしょう。 あくまで主役は被写体である花なので、後ろがごちゃごちゃしすぎていると目移りしていします。
一色にする場合は被写体の補色を背景に選ぶ、複数色使う場合はボケた状態できれいな模様になるように意識するところから初めて、 自分の色を出していくのが良いと思います。
表現②: 前ボケ
ピントが合う前後がボケることを利用し、図のように被写体の手前に敢えて別のもの配置することでボケさせ、 それによって被写体に霞がかかったかのような効果を作り出し、全体の雰囲気に暖かさやミステリアスさをプラスするというもの。 こちらもボケを薄くする(手前に何があるのかわからないほどボケさせる必要がある)ためにF値は最小付近で撮影してください。
以下の例では、被写体の手前側に黄色の葉の茂みを配置することで薄い黄色のボケを作り出し、暖かい雰囲気を作り出しています。
一方で、こちらは生い茂った葉を手前に置き、ボケの少ない部分にあじさいを配置してシャッターを切ることで、隙間から覗いているようなミステリアス感を演出しています。
表現③: 玉ボケ
点光源(街灯やイルミネーションの光など)を背景に配置し、ボケさせることで玉状のボケを作り出し、背景に綺羅びやかさや鮮やかさを加える撮り方です。 前の2つと同様に、こちらもF値を最小付近に設定して撮影してください。玉はF値を小さくするほど大きくなる(光のボケた結果のため)ので、玉が大きすぎると思ったときは一度構図を決めたあとでF値を調整することで大きさを自分のイメージと合わせてください。
表現④: パンフォーカス
F値の調節による表現はボカすだけではありません。むしろ全くボカさないような写真を撮影する機会のが多いかと思います。 例えば風景写真などは手前から遠くまでしっかりとピントが合わせるのが基本です。 それにより遠近感が強調されるため、自然風景であれば視聴者に自然が持つダイナミックさを感じさせることができます。 また人工構造物であれば建物の持つ立体構造の輪郭がしっかり残るため、よりシャープで人工的な印象を与えることができます。
これまでとは真逆でF値を大きめに設定し、構図の最も奥にピントを合わせて撮影します。 感覚的にコンデジであればF3.5, 一眼なら最低F9.0くらいのF値を設定したいところです。 撮影モードをオートにしておくと、周りの明るさに合わせてカメラ側が勝手にF値を小さく設定してしまうことがあるので、 必ず自分で設定するようにしてください。
5月の残雪の浄土平。雄大な自然をダイナミックに残すには被写界深度を深めにして奥にピントを合わせる。
ヴェネツィアの大運河をリアルト橋からコンパクトデジタルカメラで撮影。奥の建物までしっかりと輪郭が残っており、人工物の存在感が強調される。
本節ではF値による写真表現の変化について説明しました。 F値を変えることで写真の雰囲気が大きく変わることがわかったと思います。 これが自分の手でF値を調整することの醍醐味ですので、ぜひ皆さんも自分の心の中にあるイメージを写真に投影できるよういろいろな設定で試してみてください。
絞り優先オート
これまでの講義を踏まえ、ぜひともF値とピントを調節しながら色々な写真を撮影していただきたいですが、 その前に、カメラのモードを「絞り優先オート」、フォーカスモードを「MF」に変更してみてください。
冒頭で「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」という三つの露出パラメータについて説明しましたが、 これらを全てカメラ側が自動で決めてくれるのが「プログラムオート」というモード。
一方で絞り優先オートとは、F値以外のパラメータをカメラがよきにはからって決めてくれるモード。 代わりにF値は撮影者が決めることになります。
したがって、このモードとMFを合わせて利用するとF値を変更した場合の写真の変化を簡単に知ることができます。 プロもこの設定を使うことが多いそうです。というのも、やはりF値を変えることによる写真への影響のはかなり大きく(前節の通り)、まずはF値をしっかり決めるところから始める、ということなのかもしれません。
長くなりましたが今日はここまで。 次回は「シャッタースピード」について説明します。