weekenders.fm #5 「写真の可能性を広げるには」どうすればいいか喋ってみた
写真について喋るPodcast weekenders.fm も5回目となりました。
初のゲスト回になります。
weekenders.fm 5回目にして初のゲスト回
今回のゲストは、私の写真の師匠であるspacewalker氏(宮下さん)です。
宮下さんは、私を構成する重要な要素である「カメラ」と「自転車」を教えてくださった「師匠」とも呼べる方。
ありがたいことに、宮下さんは Weekenders.fm を第一回から聴いてくださっているリスナーでもあります。
第一回の公開直後に「ゲストで呼んでよ!」と声をかけてくださり、私自身も最初のゲストは宮下さんにお願いしたいとかねてから考えていました。
今回参加を打診してみたところ快く引き受けてくださいました。
テーマ決め変遷
当初、宮下さんと打ち合わせをする前は別のテーマを考えていました。
宮下さん本人の長いカメラマン歴と使ってきた機材の豊富さ、そしてご自身のエンジニアリングの知識といった観点から、これまでのカメラの歴史を振り返り、これからのカメラはどうなっていくか…というテーマで話そうとしていました。
しかし打ち合わせが進んでいくにつれテーマは変わっていきます。
宮下さんからもこうしたら面白くなるというご意見をたくさんいただき(というか殆ど考えていただき)、最終的には「芸術は制約から生まれる」という結論に帰着するようにシナリオを練ることになりました。
制約から芸術は生まれる
制約とは、「ある条件を課して、自由にさせないこと」。
みなさんも画家のピカソはご存知だと思います。
ピカソと言えば、「キュビスム」という、立体の本質を点と線で表現する手法で描かれた絵がよく知られていますが、かつては写実的な絵を書いていました。
しかし「写真」という技術が生まれたことで、画家が写実的な絵を描く必要性が薄まり、その結果生まれた絵画の表現手法の一つが「キュビスム」だったのです。
「キュビスム」はある意味「写真」の台頭により縮小せざるをえなかった絵画の世界(これが制約)で、なんとか新しい分野を切り開いていこうと画家たちが産み落とした新たな芸術ということに他なりません。
宮下さんは、写真においても同様のことが言えると述べられており、日常の撮影に様々な制約を課すことで、自身の技術の向上や、作品の表現の幅を広げることができると言われています。
つまり、制約は「写真の可能性を広げる」ことができると。
さて、長くなりましたが今回のテーマは「写真の可能性を広げるには」。
今回のテーマ「写真の可能性を広げるには」
デジタルカメラの普及や技術の進歩によって、様々な写真表現ができるようになってきた昨今。
人と同じ写真を撮っていては以前にもまして埋もれてしまう時代になりました。
そんな中、唯一無二の写真を撮るにはどうすればいいか?
特に写真に慣れてきた(慣れていると思った)ひとが聴くと、自身の手法の幅・可能性を広げるヒントが得られるかもしれません。
宮下さんの膨大な知識と経験からなる、示唆に富んだ内容になっております。私自身も対話を通しながら図らずも自分自身に課していた制約に気づきました。
是非お聞きください。
ラジオの途中で出てきた、「全身を写すのではなく、敢えて頭を切って見せたい部分に注目させる」例(For Tracy Hyde)