Weekendcycler

Cycling, taking photographs, and drinking a cup of coffee on the weekend

4年振りに「大腸内視鏡検査」をやってきた

本日、有給休暇を使って大腸内視鏡検査、いわゆる腸カメラをやってきました。
4年前にカンピロバクター菌による出血性大腸炎で入院したときにやったのが1回目、
今回は2回目でした。

腸カメラというのは尻の穴からカメラを挿入、大腸の中を直接カメラで観て
異常が無いかどうかをチェックする検査です。


そう、尻の穴から。

尻の穴から。


想像しただけで新時代の幕開け感がある検査ですが、
意外としんどくないんだな、これが。


もう一つ上部内視鏡検査、通称胃カメラ(食道、腸、十二指腸を視る)がありますがこちらはかなりキツい。
一度やったことあるのですが、もうあれは嫌だなと。


というのも、口からカメラを突っ込むので、医者の技量や本人の体質によっては20分間ぐらいずっとゲロを吐き続けることになります。
(ただし、検査前は絶食なので胃液しか出ませんが)


とはいえ、知人の話を聞いていると鼻から入れる胃カメラもあるらしい。
それを聞いた今となっては、僕のあのときの苦しみは一体なんだったんだろうと…


さて、今回内視鏡検査を受けることになった理由はただひとつ。
一ヶ月前に患った大腸炎(10日間入院)が本当に完治しているのかを調べるためです。
(もしくは、他にヤバイ病気に感染してないからどうか調べるため)


先月の入院ではCTを撮っただけだったので、本当に腹の中がどうなっているのかはわかりませんでした。
ただ、血液検査で炎症値が下がったので退院、という感じでした。
なので、本当にこれ大丈夫なの…?という不安が消えず。


4年前に入院したときは入院初日に腸カメラをやり、
大腸の中が血だらけであることこの目で確認したので
ああ、本当に腸がヤバイことになってんだな~と思ったわけですが。
略して腸ヤバイ。


やっぱり自分の目でみるまでは安心できない性分。
お金で安心が買えるなら安いもの!やったれ!と。


こうやって呑気にブログを書いているので、
今日の検査の結果は問題なしだったと先に言っておきましょう。


ただ、この大腸内視鏡検査はなかなか大変。
胃カメラはやるときはしんどいが準備がそこまで必要でないのに対し、
腸カメラはやる前にたくさん準備が必要です。


ここからはちょっと汚い話になります。


腸カメラを入れるまでの工程をまとめるとこんな感じ。


①検査前日は食事制限(素うどん、食パン、豆腐、バナナなど消化の良い物しか食べてはいけない)

②検査前日20時~21時に下剤を200ml飲む

③検査当日の午前中に2~3時間かけて2リットルの下剤を飲む

④さぁ、新時代の幕開けだ!(尻からカメラを入れる)


腸内を隅々まで検査するためには、腸が綺麗な状態になくてはいけません。
そのために下剤を飲みまくり、検査前までにトイレで下痢をしまくって腸をカラッポにしなければならないというわけ。


腸がカラッポであることの目安としては、便が完全に液体になり、
かつ透明であることが肉眼で確認できればOK


僕の場合、下剤を飲みまくってもまだ色がちょっと付いてたので、
追加で水をガボガボ飲んでトイレと待合室を往復しながらなんとか検査できる状態に持っていきました。


病院にきたのが朝の9時、検査の準備が終わったのが15時。
いやはや、ここまでで6時間も経過しています。
PSVITA持ってこなかったら完全に詰んでました(途中でバッテリー切れたけど)。
おかげで詰まってた朧村正元禄怪奇譚の一つ目の中ボス(流儀修羅・アイテム無し縛り)を倒せちゃったよ。


準備ができたら尻の部分がくり抜かれたパンツに着替えていざ内視鏡検査室へ。
痛み止めやら腸の動きを鈍くする薬やら色々打たれてぐったりしていると先生登場。


まず触診から始まります。
具体的には、尻の穴に先生が指をつっこみます。


尻の穴に。


ちなみに男の先生でしたアッー!!
ついでにいうと触診は入院のときもありましたが、そのときは女医さんでした。


触診が終わるとついにカメラを尻から入れていきます。


とここで突然のBGM開始、しかも情熱大陸


僕「えっ、これ情熱大陸ですよね!」
看護師さん「へ?ええ」


なんか薄い反応。
4年前も軽やかなBGMが流れている中ホイホイカメラを尻に入れていた気がするけど、
これはどういう効果が…作業BGM?


それはさておき、カメラの映像は患者も確認できるので、
まるでダンジョンを進んでいるかのような感覚でモニターを視ることができます。
ずっと黙っているのも暇(というか喋ってないと心配)なので、
適当に看護師さんに話かけるも、あんまり言葉を返してくれないw
先生がここはS字結腸、ここは虫垂と説明をしてくれます。


しばらくすると尻から何かが抜けたような感覚が。
時計を見ると30分ぐらいかかっていたようですが、画面に見入っていたため時間が経つのが早かったなぁ。


検査が終わると、次は先生が腸内を撮影した写真を見せながら色々説明してくれます。
まとめるとこんな感じ。


・相当ひどかった腸炎の痕跡が見える。所々に傷跡あり。
・小さいポリープがあったが、悪性ではないので放って置いても問題ない。


先生「いやー、これからトレーニングして体重ちゃんと増やして競技に復帰してね!」
僕「はは、そうします。でも走るとまた痩せちゃうんで中々w」
先生「なるほどねw頑張って!」


てな感じで検査終了。


今回の先生はいつもお世話になっている方なので
僕が自転車を趣味にしていることを知っています。


さて、なんとか無事に終わった内視鏡検査ですが、
もちろん無事に終わらないケースもあるわけです。
いざ観てみたら悪性の腫瘍があったとか、本当にヤバいケースもあると。


しかもそういった腫瘍というのは、通常のレントゲンやCTでは映らないことも多いようです。
また、会社で定期的に義務付けられている健康診断でもまず発覚しません。
癌も初期症状がないものも多いと聞きます。
なので、知らず知らずのうちにヤバいものを体の中に溜め込んでいる可能性もゼロではない。


最近だと、30歳そこそこの女性アナウンサーが癌で亡くなったことが記憶に新しいと思います。
食生活や文化の変化なのかわかりませんが、
若くとも癌にかかる可能性はゼロではない。
自転車選手でいうと、アームストロングが25歳で、
バッソがつい最近37歳で精巣がんになるなんてこともありました。


僕はあまり酒も飲まず、タバコも吸わず、
食生活もそれなりに気をくばっている(つもりだ)し、運動も適度(むしろ過度?)にしています。
そんな僕ですら体調を崩して入院するのだから、
もっと危ない人はいくらでもいるはずなんです。
特にこのストレス社会ではね。


もし自分が大変なことになったら、周りの人まで苦しんでしまう。
なので、これからもこういった検査を定期的に行っていくように心がけたいと思います。
安心が金で買えるなら、安いものですよ。