革靴の手入れ方法についてまとめてみた Part1
皆さん、革靴履いてますか?
かくいう僕は革靴が好きで、フォーマル・カジュアル問わず履いて街を歩くのが好きです。
勉強会で革靴のメンテナンス方法について説明するぐらい好きです。
革靴を好きになったのは2014年に観た映画「キングスマン」がきっかけでした。
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キングスマンは、英国紳士姿の凄腕のスパイ達が駆使して難事件・テロリズムを解決するというスパイ映画。
その中でこのようなフレーズが出てきます。
“Oxford, not brogue.(「ブローグではなく、オックスフォード。」)”
ロンドンのサヴィル・ロウ(ロンドンのオーダーメイドの名門高級紳士服店が集中している通り、背広の由来)にある高級テーラー「キングスマン」に電話をかけ、 この合言葉を言うとシークレットサービスに繋がる…という劇中の印象的なシーン。
ここでいうブローグとは、革靴に対して施す意匠の一つで、表面にパンチング(穴を開ける)して装飾にしたものを言い、 この意匠がある革靴はよりカジュアル向きになります。
一方でオックスフォードは(諸説あるが)以下のような内羽根式、トゥ(つま先)と紐を通す鳩目部分が一体化している紐靴のことを言います。
多分この説明だけだとわかりにくいので、外羽根式の例を一つ貼っておきます。
上記のように、鳩目部分がトゥから分離している(浮いている)タイプが外羽根式。 こちらはブラッチャー(blucher)という別名があります。
さて、ここで「ブローグではなく、オックスフォード」という台詞を思い返してみましょう。
ブローグは意匠、オックスフォードは靴のタイプ。
となるとこれらは比べられるようなものではないことがわかります。
何を言ってるかというと、「ブローグの装飾があるオックスフォードも存在し得る」ことになるわけです(というか↑で挙げた茶色の革靴がまんまそれなのですが)。
ではなぜ、「ブローグではなくオックスフォード」なのか?
ここでキングスマンのスタイルがクラシック重視のものであることを考えると、おそらくブローグのことをカジュアルな穴あきシューズ、オックスフォードのことを装飾のないシンプルでクラシックなシューズ、と表現したかったのでしょう。
クラシックスタイルであるキングスマンに相応しいのはシンプルなシューズであると。
これを知ったとき、これまで似たように見えていた革靴一つ一つが全て微妙に異なること、またその違いに意味があることに気づき「革靴面白いじゃん…」となったのでした。
それから5年程経過し、革靴とそのメンテナンス方法についてもある程度知識が付いてきたということもあるので、 今回は順を追って革靴とそのメンテナンス方法について説明していきたいと思います。
次回に続きます。