自転車で残雪の白馬を走って絶景を撮ってきた vol.2
前回
市街地を抜けると山道が始まる。狭くごつごつとした狭い道をひたすらに登っていく。
4月前半かつ標高もそれなりに高いということもあり、道の周りは枯れ木で溢れていた。
そのせいかいくつもあるトンネルを越えた先の景色はひたすらに茶色。
なんとも寂しい旅路である。
故に、最後のトンネルで唐突に訪れたその瞬間の鮮明さは脚を止めるのに十分であった。
そのトンネルを越えた先の景”色”だけは違っていたのだ。
見えた色は茶色ではなく白銀。
そう、トンネルを抜けると雪国であった。
白馬連峰。その圧倒的な白と雄大さに思わず脚を止めてしまった。
元々この嶺方峠から見える白馬連峰の景色が大変美しいという評判を聞き、国道406号線を通るルートを選んだ。
その美しさは雲一つない快晴も相まって想像以上であり、我を忘れてシャッターを切り続けた。
そして疲れた身体と最高の景色を眼前にして食べる補給食とスポーツドリンクの美味さは筆舌に尽くしがたいものがある。
「だが、それがいい」の一言に尽きる。
しばしバイクを停め、SK(今回自転車旅行に一緒に来ている会社の元同期)と歓談していたが、この間「すごい」しか言っていなかったと思う。
圧倒的な景色の前には語彙力は消え去るのみであった。
大自然の前では人は生まれたばかりの赤子同然ということを意味している。
さて、登ったらあとは下るのみ。 嶺方峠の頂上から標高にして300mほどの下りをこなすといよいよ白馬村の中心部に到着(一応嶺方峠の白馬村)。
まずは昼飯処を目指して走る。
この白馬村内を走ってみて改めてわかったことがある。
なんと村のどこにいても白馬連峰が見ることができる絶景村なのである。 とにかくシャッターを切る手が止まらない。
とにかく雄大。
ちょっと脇にそれてもなお存在感を放つ。
長野に来たならば!ということで昼飯は蕎麦に。 tabelog.com
三種の味が楽しめるという三昧蕎麦を注文してみた。
三種の味とは、通常のそばつゆ、辛み大根汁のおしぼり、くるみだれ。
辛味大根はかなり辛味が強く玄人好みという感じ。味噌を入れながら少しずついただく。
一方でくるみだれは甘みとまろやかさがちょうどいい塩梅で、これはかなり好きな味。 蕎麦自体の大変美味しく、おかわりしてしまった。
蕎麦湯がまた温かくて染みる。
空腹がおさまったところでホテルへ。 www.mominokihotel.com
これから白馬を周遊するということで、余計な荷物を置いておいてもらうのが目的。
受付に行くと外国人ぽい人が出迎えてくれたが、なんと日本語ペラペラ。 周りを見るとスタッフは外国の方が多く、かつ皆さん日本語が達者。
そういえば外のバーで外国人観光客が酒盛りしていた。 北海道のニセコと同じように白馬も海外人気が高いのかもしれない。
荷物を預けた後、再び白馬の村に向かって漕ぎ出した。
part3に続く。