自転車で残雪の白馬を走って絶景を撮ってきた vol.1
「その週末なら泊まりで走りに行けるわ」
という自転車仲間SKの一言で、白馬に行くことに決まった。
元々SKとは渋峠に走りに行こうなんて話をしていたのだが、今年は渋峠も浄土平も噴火レベル引き上げの影響で開通の見通しが立っておらず難しい状況。
どこかいいところはないかと思案していたところ、頭に浮かんだのはAACRだった(アルプスあづみのセンチュリーライド)。
cycrowiredの紹介ページにて雄大な白馬連峰をバックに走る自転車の写真を観て、 かねてから走ってみたいと思っていた場所だったのだ。
提案してみたところSKは二つ返事でOK。いい景色好きは話が早くて助かる。
早速白馬の宿も予約。閑散期のためめちゃくちゃ安い。
登山には早くスキーには遅いこの時期、アクティビティのメッカ白馬としては絶妙に微妙なタイミング。
ロードバイクで走る場合、天気が良くて路面が乾いていれば最低限はOK。風景がどんなものかは出たとこ勝負といったところ。
ちなみに今回は(ついに)Weekendcyclerを体現すべく週末のみの自転車旅。まずは以下のように大まかに日程を決め、直前で細かく詰めていくスタイルをとった。
- 土曜日の早朝に新幹線で長野へ
- 長野から(何らかのルートを通り)自転車で白馬へ
- 白馬周遊(自転車)
- 長野日曜に新幹線で東京に帰ってくる
一週間前くらいに急激に気温が下がり雪が降るという事態があり旅行の決行が危ぶまれたが、その後気温が上昇していったのでなんとかなりそうな雰囲気。
前々日くらいの天気予報では1日目が晴れ、2日目が曇り~雨ということが前々日くらいにわかったので、絶景スポットは土曜に含めるように調整。
ちなみにここだけの話、キャンセル料全額負担のプランにしていた(その代わりに宿代が安くなる)ので天気についてはかなりヒヤヒヤしていたのでホッとした。
また、長野駅-白馬のルートはAACRではなく以下の最短距離を走ることにした。
理由は以下の通り。
- 土曜朝スタートだと白馬に到着するまでに時間がかかりすぎる(電車の乗り継ぎや自転車での走行距離)ので絶景を見る頃には日が暮れている可能性がある
- サイトで紹介されている自分が走りたいと思っていた景色はほとんど白馬付近なので、手早く白馬に行ってしまって周遊したほうが良い
ちなみに白馬における周遊スポットは行きの新幹線で決めるという適当さ。 しかしその適当さがありがたく、これくらいの行き当たりばったり感は非常に楽で良い。
あと、直前の方が(切羽詰まって)集中して調査できるので効率がいい。
そういうことにしておいてほしい(普通に遊びに行くときにやると怒る人もいるから気をつけてな!)。
そんなこんなで当日を迎え、長野駅到着。
左がSKのバイク、右が自分のバイク。どちらもフレームはBMCである。
自分がBMCを手にしたのは偶然みたいなものだが、何故か自分の周りにはBMC乗りが多いような気がしなくもない。
今回は走行距離は短いものの宿泊するので着替え等々持ってきており荷物が多めになっている。 両バイクともにフレームバッグ、サドルバッグを装備。
ちなみに自分はREVELATE DESIGN(リベレイトデザイン)のバッグを使っている。 www.revelatedesigns.com
他にもアピデュラ、フェアウェザーなど色々あり、特にアピデュラなんかは使っている人が多いイメージ。 購入したのは2年くらい前だったか。
最初はサドルバッグを購入。リベレイトデザインにしたのは、単純にバイクに合う色(赤黒)ということと、シートポストに当たる部分に滑り止めが付いていたのが大きな理由だったと思う。
(荷物を入れれば入れるほどモーメントが大きくなって走りに影響が出るので、ズレないほうがよい)
www.revelatedesigns.com www.tokyolife.co.jp
公式を見るとビスカチャ(サドルバッグ)はラインナップから消えているので、廃版っぽい? この辺のレビューも今度詳しく書きたいところ。
にしても、こうして2台並べて見るとなかなか感慨深い。 SKがこのバイク(左、BMC SLR02)を買ったのは社会人1年目だからもう6年目くらいになるだろうか。
当時は105にRacing 7だったのが、今やSRAM Red eTapにShamal Milleという最高クラスまでグレードアップしていることに加え、ブルベ・SR取得を通してバイクパッキングもマスター。
完全に沼に浸かった状態と言っても差し支えないだろう。
これからも非常に楽しみである。
さて、2台並べた写真をクリックしてFlickrに飛んでもらうとわかるが、今回の旅は一眼を持ってきている。 素晴らしい景色に出会いに行くのだから、フォトグラファー(自分で言うの恥ずかしいな)ならば一眼を持っていかないわけにはいかない。
カメラはいつもどおりSONY a7iiだ。
一眼とはいえミラーレスなのでボディだけで500gなので軽いと言えば軽い。
ちなみにレンズも二本持ってくるという大盤振る舞いだ。
今回選んだのは標準単焦点と広角ズーム。 55mmだと(自分的には)ぎりぎり被写体の歪みが気にならないため、自転車メインの撮影で利用する想定。 広角ズームは無論風景をダイナミックに切り取ることが目的。
ボディ・レンズ合計してしめてお値段30万以上、自転車のことも考えるとこれで落車したらしばらく立ち直れないレベル。
ちなみに走行中の運用はストラップによるたすき掛け。
ストラップだとぶらぶらして危ないのでは?という心配があると思うが、ここは長さをワンタッチで調整できるDiagnalのニンジャストラップを使用。
diagnl カメラストラップ Ninja Strap テープ幅 38mm Black 513868
- 出版社/メーカー: ダイアグナル(Diagnl)
- メディア: Camera
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かれこれカメラを始めたときに購入してから5年くらい使っている。
シートベルトのような材質なので快適な使い心地とは言えず普段使いには向かないが、こういう局面で真価を発揮する。
撮りたいと思ったときに緩め、撮り終わったら再びキツく絞める。 それが短時間でできるので非常に楽である。
他にも色々手段はある(通常のストラップ使われる方もいる)と思うが、自分はこれで問題なかった。
ちなみに、自分は過去サイクリング中のカメラたすき掛けには否定的だった。以下の記事でも書いている。
これはかねてから多くのサイクルフォトグラファー達に実践されている方法であるが、 実際問題として落車したら終わりだし、ボディが背中から蒸発する汗をモロに浴びることになるので湿気による破損の危険性がある。 頑健な一眼レフならまだしも、ミラーレス一眼はそういった使用に耐えられるようには作られていないという恐れがあった。
とはいえ、やはりリュックは疲れるし著しく快適性を減じる。それだけ旅の楽しさも減ってしまうということに他ならない。
そこで、一度ロングライドで試してみることにした。 白馬ライドから一週間ほど前に参加したときがわサイクルフェスタというイベントで実践。
結果特に問題なかった(EVFにめちゃくちゃ汗がついててまずいなと思ったけど)ので、白馬ライドでも使ってみることに。
ちなみに利用していない方のレンズはフレームバッグに収納している。 微妙に膨らんで形が崩れているのがおわかりいただけるだろうか(自分のバイクは右)。
そんなこんなで長野をスタートし白馬へと舵を切った。
続く。