Weekendcycler

Cycling, taking photographs, and drinking a cup of coffee on the weekend

乗鞍を自転車で登って撮ってきた Part1 準備と機材

サイクリストの聖域、乗鞍

自転車乗りなら誰もが憧れるサイクリストの聖地、乗鞍。

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頂上の畳平は標高2,700m、日本で最も高い舗装路がある場所。

つまりロードバイクで行ける日本で最も高い場所ということになります(グラベルを考慮するといくらでも上がありそうだけどここはひとまず置いておく)。

年に一度、アマチュアヒルクライム王者を決める大会が開かれることでも有名ですね。

norikura-hc.com

標高2,700mともなると、高木が生育できず森林が形成されない所謂「森林限界」に到達し、視界が一気に開けて凄まじい絶景を見ることが出来ます。

同じく森林限界に到達可能かつ絶景パラダイスを楽しめる長野の渋峠(標高2,172m、日本国道最高地点)と福島の浄土平(標高1,600m)には何度か登ったことがありました。

weekendcycler.hateblo.jp

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一方で日本の最高舗装路である乗鞍には行きたいと思いつつ行けていなかったのですが、今回ついにその夢が叶ったのでつらつらと感想を書いていきたいと思います。

直前までの葛藤

今回は友人と行くという予定を立てていたこともあり完全に日程がFIXしていました。なので天気が悪ければキャンセルというスタンス。

友人は所帯持ちなのでそう何度も休日に家族を置いて旅行することは難しい(社会人あるある)。

もともと土曜日に決行しその日は現地で一泊、日曜に東京に帰ってくるという旅程を組んでいたのですが、直前になって台風が接近しているというニュースが。

天気予報としてはぎりぎり日曜に雨降るかどうかといった感じ。

日帰りで浄土平にするか、それとも乗鞍に懸けるか。

一週間前からあーでもないこーでもないと友人と議論し、宿を予約したりキャンセルしながら前日に。

せっかく泊まりで行けるのだからあまり行かないところに行きたい!ということで「ええい、ままよ!」と乗鞍行きを決めたのでした。宿もここで予約。

毎度のことながら自転車旅の宿決めはギリギリまで決めないことが多いですね。 やはり行くなら天気がいい時に行きたいし、現地では自転車乗ってるだけなのでプランもへったくれもないしね。

電車の中でルート調べたり、飲食店調べたりなんてザラです。

そしてそれが許される自転車乗り同士の関係というのも僕は好きです。

なにせ一番の目的は絶景の中を走ることですからね。

撮影機材

もちろん今回も一眼を持っていきました。

a7iiのボディに広角ズームと標準単焦点の組み合わせです。 あとは広角ズームレンズ用のC-PLフィルターですね。

広角ズームは主に山の風景を、標準単焦点はサイクリストのポートレート写真を撮影するために持っていきました。

フィルターは空をより青く、そして反射を取り除くことで山々の緑をより鮮やかに写すことを目的としています。

重さもさることながら、合計の値段もかなりのもの。バイクも含めると落車したらひとたまりもありません。

落車は運ですが、重さについてはある程度サイクルフォトライドを繰り返すことで慣れてきた感があります。

基本的な運用方法としては、走行中はどちらかのレンズを付けたボディをたすき掛けします。

利用するストラップはdiagnalのニンジャストラップです。 伸縮自在、使わないときは短くして身体に密着させておけるという所謂速射ストラップという類のものですね。

一見便利そうなニンジャストラップですが、サイクリング中の利用には致命的な欠点が。

それは、滑りまくること。 シートベルトのような材質なので、どれだけ締め付けても背中のカメラが身体の前に回ってきてしまいます

自分の場合は150mmのステムをベタ付けしているので前傾がかなりきつく、余計にその傾向が強くなります。

したがって今回は以下の補助ストラップを別途購入、利用しました。

これで三点止めになるので、カメラが前に回ってくることはなくなります。

そして、使ってない方のレンズはフレームバッグに入れておきます。

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www.tokyolife.co.jp

標準ズームレンズを入れるとこんな感じ。結構突っ張ってますがちゃんと入ります。

ウェア類

標高2,700mということで、乗鞍の頂上は外界(笑)と比較して15℃くらい気温が下がるはずです。

情報収集で様々なブログを見たとき、真夏でもしっかりと防寒はしていくことと書かれてあったので、色々詰め込みました。

  • ウインドブレーカー
  • アームウォーマー
  • レッグウォーマー
  • フルフィンガーグローブ

結果サドルバッグも必要になり、バイクの見た目はこんな感じに(当日の東京駅、朝5時半)。

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当日のバイク

次回に続きます。