オススメのコンデジについて考えてみた
今週は「工場夜景の撮り方について語ってみた その③」を書く予定だったのですが、ブログ撮影の素材が集まっていないため延期とさせてください。
目下素材を収集中です(工場夜景撮影に最適な季節も過ぎつつある今日このごろ。。)。
今回のトピックはコンパクトデジタルカメラです。
きっかけは最近Twitterで大学の研究室の先輩の以下のツイート。
【緩募】旅行に使えるおすすめのコンデジ
— 現実的な時間で列挙できない (@921603) 2019年3月17日
知り合いがカメラ選びで困っている。。これに答えることができなければカメラマンとしての面目丸つぶれや!
と思ったため、最近のコンデジ事情を調べてみることにしました。
さて、最近はスマホのカメラもすごいですよね。 正直これで十分だろと思うケースも多々あります。
そんなスマホカメラの進化が著しい中、敢えてコンデジを買うことにどんな意味があるか。
まずはそれをハッキリさせなければおすすめコンデジも出てこないでしょう!ということで考えてみました。
敢えてコンデジを買う理由
1. 光学ズームを搭載しているので、ズームしても画質(画素数)が落ちることはない
スマホは殆ど全ての機種はデジタルズーム、つまりトリミングして伸ばす形式なので望遠方向にズームさせると画質が落ちてしまいます。 何故トリミングで画質が落ちるかはこちらの記事を参照していただければと思います。 weekendcycler.hateblo.jp
中には光学ズーム可能な機種もありますが、本体の大きさに物理的な限界があるため組み合わせになります。
2. 外付けストロボや電子ファインダーをつけることができる
ストロボを付けることで、明るく綺麗な写真が撮ることができます。
ストロボとは所謂フラッシュのことで、ここでは外付け可能なフラッシュのことを言っています。
外付け可能なフラッシュは内蔵型と比較し非常に光量が多く、また上下左右に動かして天井や壁にその光を反射させることで、自然な光を作ることができます。 (ほとんどの内蔵フラッシュは前にしか向けられないので不自然な光になる)
またファインダーを付けることで、手持ちでもブレのない写真が撮れる、ピント合わせを追い込めるといったメリットが出てきます。
3. 露出パラメータを調整することで、自分のこだわりを反映した写真が撮れる
例えば以下のようなケースに有効です。
- 三脚で固定し、シャッタースピードを長くすることで綺麗な夜景を撮影
- F値を小さくすることで、人物の背後をボケさせて引き立たせる(一眼に比べるとボケは少ないが) weekendcycler.hateblo.jp
スマートフォンでも露出パラメータを設定できるアプリケーションが存在しますが、そもそもパラメータの幅が狭い(シャッタースピードは最大で3秒とか)ので勝負にはならないと思います。
4. RAW形式で保存できるので、あとで補正の幅が広がる
RAW形式とは、JPEGに変換(圧縮)する前の生データのことです。
データの情報量がJPEGよりも遥かに多いため、後で補正するときに変更できる幅が圧倒的に広くなります。 例えば、一見黒つぶれしている(真っ黒になってしまっている)部分についても、露出補正で明るくするとシルエットが浮きあがってくることがあります。
先輩の条件
どんな写真が撮りたいのか、コンデジで何がしたいのか聞かないことにはおすすめできないので聞いてみました。
- 旅行で使いたい
- モニタはチルト式がよい
- 被写体の優先順位は 風景>人>動物>モノ
- コンデジが良い(ミラーレスは重いからNGとのこと)
- 14万は高い(一応どれくらいの予算があるのか聞いてみた)
候補
コンデジを買う意味と上記の条件とを照らし合わせた結果、以下の機種が浮かんできました。
~¥100,000
SONY DSC-RX100M2 ¥46,480
SONY DSC-RX100M3 ¥55,663
- 180°チルト液晶(画面をレンズの方向に向けられる)
- 電子ファインダー搭載
- M2よりもレンズの性能が高いため、以下のアドバンテージ
- ボケが強い
- 同じ条件の明るさでシャッタースピードをより速くできる(動体がブレない)
- スマホに写真送れる
- マウントがないため、ストロボは付けられない(内蔵フラッシュは付いており、光量は少ないが上に向けることは可能。)
- ズームで風景~人物撮影に適した画角までカバー kakaku.com
RICOH GR2 ¥56,479
- センサーサイズがミラーレス一眼のエントリーと同じであるため、超高精細・高画質
- ズームできない(風景向けの画角のみ)
- 手ぶれ補正なし
- 内蔵フラッシュあり(向きは固定)
- 内蔵ファインダーなし
- ストロボ、ファインダーは外付け可能
- モニターはチルトではない
- スマホに写真送れる kakaku.com
¥100,000~
RICOH GR3 ¥109,350
FUJIFILM X100F ¥105,999
- センサーサイズがミラーレス一眼のエントリーと同じであるため、超高精細・高画質
- ファインダー付き
- 内蔵フラッシュあり。ストロボ外付け可能。
- FUJIFILMならではの「色」が出る
- ズームできない(風景向けの画角のみ)
- スマホに写真転送可能
- 手ぶれ補正なし
- チルト液晶ではない kakaku.com
総評
値段や機能含めるとバランスがいいのはRX100M3かなーという印象。
私自身M2を使っていてかなり良かったです。
いかんせんコンデジなのでボケはお察しですがパンフォーカス(風景とか)は本当によく映ります。購入当時私がハマったきっかけもこれを持っていったイタリアでの写真撮影がかなり捗ったからだったり。
アルノ川の夜(フィレンツェ)
これ全部コンデジです(RAW現像してるけどね)。
M3に関しては液晶はチルトだし、なんとストロボも上を向かせることが可能(これは驚いた)。
画角もちょうどいいところをカバーしており、ファインダーも付いてる。
コンデジなんだけど「写真を撮ることを楽しむ」ための機能が凝縮されていて、実に良いカメラだなと思いました。 敢えて挙げませんでしたがM4とM5は完全上位互換(の認識)なので財布と相談ですね。
先輩にもそのように勧めたところ、なんと購入まで至ったみたいです。
お役に立ててなにより。
正直GRやX100Fを使うなら一眼持ってくかな。。と思いました。あくまで自分ならですが。
35mmは便利だけど、やっぱりモノ撮りもしたい自分としては、歪みが気になるので単体では勝負したくないというのが本音です。
ともあれ、ぜひとも購入された先輩には撮ることを楽しんでほしいところです! (そういえばどこに旅行行くのか聞いてないや。。)