美味しく見える料理写真の撮り方についてまとめてみた 【構図編】
社会人になって金銭的な余裕が生まれ、一眼やミラーレス一眼などのちょっと良いデジタルカメラに手を出してみた方々も多いのではないでしょうか。
しかしいざ撮影してみるとイメージと違ったり、プロが撮った写真のようにうまくいかない。。
そんな方々の助けになればということで、カメラ講座を連載していきたいと思っています。
(自分がこれまで経験した知識・技術のアウトプットをすることも目的の一つ)
中でも今回取り上げるのは「料理」です。
食べログなどが火付け役になり、日々グルメを探求する方々が増えてきたように感じます。
というわけで今回はデジタルカメラを使って料理を美味しそうに撮る方法、
特に「構図」について自分の経験をもとに語っていきたいと思います。
ちなみに今回の記事はデジタルカメラに限らず、スマートフォンで写真を撮られる方でも活用できる内容となっております。
ぜひ読んでいただいて、普段のグルメレビュー等々に活用していただけたら幸いです。
0. 店員さんに撮影の許可を取る(飲食店で撮影する場合)
写真を撮る前の大前提についてまずは言及しておく必要があります。
飲食店で撮影する場合は、まず店員さんに撮影してもOKかどうか聞きましょう。
響くシャッター音が食事中の周りの方々に不快感を与えるかもしれません。
過去にチャペルの結婚式などでスマートフォン特有の甲高いシャッター音"カシャア!!"が響きまくっている光景を目の当たりにしたことがあります。
一生に一度、写真に収めたい気持ちはわかりますが、それは新郎新婦にとっても同じこと。
シャッター音が鳴り響く中での誓いの言葉は気持ちが良いものとは思えません。
レストランでもそれは同じで、今まさにプロポーズをしようとしている男性が隣の席にいたらどうでしょうか。
そもそもカメラを取り出すことがマナー違反になる可能性もあります。
飲食店によっては撮影自体を許可していないケースもあります。
自分一人がマナーを守らないことにより他のカメラマンにまで迷惑が及ぶケースもあります。
くどいですが、撮影前には必ず店員さんに許可をもらうようにしましょう。
1. 主役の一皿を決める
写真の主役を決めます。料理の場合は、テーブルに並んだ料理のうちから一皿選ぶのが良いでしょう。
例えば、こちらはテーブルからデザートを主役として選んだ写真になります。
なんとなく美味しそうな感じがしませんか?(そう思っていただかないと話が進まないので、とりあえずわぁ美味しそう!と思うようにしてください)
2. 真上もしくは斜め上から撮影する
低い位置や真横から撮影すると、写真の構図殆どがお皿になってしまって味気なくなります。
そこで、真上もしくは斜め上から撮影すると、お皿に乗っている料理がしっかり見えるので美味しそうに見えます。
特に真上から撮影すると、料理の全体像が見えて、彩りや料理のデザインがよくわかる「かわいい」「おしゃれ」な写真が撮れます。
斜め上から撮影すると、「立体感」が出るためダイナミックさ・美味しさが強く感じられる写真が撮れます。
飲食店では斜め上から撮ることが多いです。
というのも、真上から撮影するのは少し恥ずかしいのと、料理に自分の影が落ちてしまうことが多いため。
このように斜め上から撮影すると、スープカレーのゴロゴロとした具材の立体感を強く感じられると思います。
3. 皿を切り取る
構図を作るとき、お皿の端っこを切り取ることで、料理がよりクローズアップされてダイナミックな写真になります。
切り取るときは、撮る料理「一番注目させたい部分」を必ず残すようにします。
例えば、このスープカレー写真では、カラフルな野菜が集まった場所が見どころなので、そこを全面に押し出すために大胆に切り取っています。
4. 縦位置で撮る
縦位置とは、カメラを縦にして撮ることを言います。
これにより構図にスペースができるので、
主役の料理以外の料理や風景を「目立たないように」脇役として配置することで、
撮影した場所の雰囲気や空気感が伝わる写真が撮れます。
この画像をご覧いただきたいのですが、
こちらはこれまでの集大成のようになっており
- スープカレーを主役にし
- 斜め上から撮影して立体感を出し
- 皿の一部を切り取って具材のカラフルさを目立たせ
- カメラを縦にして構図の上部にスペースを作り、そこにボカしてトッピングのブロッコリーの乗った皿や背景を配置することで、撮影場所の雰囲気・奥行き感が出ている
というようになります。
以上です。
やり方は他にも色々あると思いますが、今回は自分がよく利用する手法についてまとめてみました。