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Weekendcycler

Cycling, taking photographs, and drinking a cup of tea on the weekend

京都に写真を撮りにいった part2 (1日目)

翌朝、起きがけにひねった蛇口から出た水はとても冷たかった。
というか、冷たすぎて危うく声が出そうになったまである。
お陰で一気に目がさめた。

宿の食堂で朝食を済ませる。
そう、実はこのプラン朝食が付いている。それでいて京都駅から徒歩5分、3泊16000円は正直めちゃくちゃ安い。
23時の門限があるが、1人旅かつ体力勝負のカメラ修行なので、遅くまで外を出歩いたりすることもないため問題ない。
館内もちゃんと綺麗にされていて、ちゃんと乾くドライヤーが置いてあるのがポイント。
僕は毛が多いので、風量が多いドライヤーじゃないと乾かないのだ…


ちなみに朝食の内容はいたって普通だったが、ご飯が茶碗三杯分くらいあって、今日一日動き続けなければいけない身としては非常に助かった。
そして冷えた身体に湯豆腐と味噌汁が染みる。


支度をして外に出ると、芯から冷えるような寒さを感じた。
今年は暖冬ということで、最近になってやっと寒くなってきた感があるが、
京都は関東に比べると何割か増しで寒いような気がする。
京都イコール盆地イコール寒いという式によるプラシーボ効果である。


天気は晴れ。こうでなくては困る。
多少雲があるのが気がかり。予報は晴れ時々くもりということだが、夜までもってくれるだろうか…
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さて、まずは円通寺に向かう。
まず烏丸線北山駅まで行ってから、徒歩。所要時間は約40分である。
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ちなみに電車とバスを乗り継いでいくルートもあるが、今回は徒歩も積極的に取り入れていくことにした。
理由は、最近自分の歩行力に衰えを感じ、鍛える必要があると感じたからである。
単に入院していたからというのもあるかもしれないが、1日歩くと足腰がめちゃくちゃ痛くなる。全く情けない話である。
何故こんなことになっているのかとよくよく考えてみると、普段はデスクでサブマリンスタイル(あの行儀の悪い、腰を沈める座り方)か、
自転車のサドルに座っているかどっちかである。つまり殆ど歩いてない。


え、自転車乗ってるはずなのになんでなん?と思うかもしれない。
確かに足の筋肉を酷使するスポーツではあるが、サドルに座っている分あれは腰から上を脚で支える必要が無い。
その分脚への負担は軽減されているといえるのだ。
ペダルだって四六時中回しているわけじゃないしね。


機材を入れたカメラリュックは4,5kgぐらいあるので、これを一日背負って歩き続ければなかなかのトレーニングになるはず。
というかそれぐらい出来ないとこの先やってられないですし…


旅館から地下鉄乗り場までのアクセスは容易だ。
20分弱電車に揺られて北山駅に到着、これから徒歩で円通寺に向かう。
歩いていると、割と規模の大きな雑貨屋やインテリア用品店が散見される。
しかもなかなか良い雰囲気だ。
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こういった雑貨やインテリアには、元々そこまで興味がなかった。
しかし写真を始めるようになってから興味が強くなってきたように思える。
被写体そのものとしてというのもあるが、まず背景としての部屋がいい感じじゃないと雰囲気が出ないからだ。
しかし今日は予定が詰まっているので、ひとまずはスルー。
人が少ない時間帯に寺に到達するのが目的だ。


しばらく歩くと、道が軽く傾斜していた。
徒歩でいく!と決心したものの、坂を見るとどうしても自転車に乗りたくなってしまう…というか、めっちゃ傾いてないかこれ?
自転車で登ったら相当キツいはず…と思ってふと顔を上げると、そこには斜度25%の標識が…
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超激坂ですやん。
なおさら自転車で登りたくなるも、今日は歩くために来てる!と言い聞かせて少しずつ登っていく。
ここまでの斜度になると自転車より歩くほうがまだ楽だ。


そうして少し下ると、円通寺の入り口が見えてきた。
拝観は10:00から、現在9:45なので良い時間だ。
駐車場を見やると既に車が一台。僕と同じ考えだろうか…
門前で写真を取りながら拝観時間を待つ。
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そもそも何故この円通寺に来たのかというと、借景の枯山水庭を写真に納めるためである。
枯山水は水を使わずに山水の風景を表現した庭園のこと。
さて、借景は景を借りると書くが、そもそも何なのか。僕も今回の旅行を計画するまでは知らなかった。

しゃっけい
【借景】
遠くの山などのけしきを、その庭の一部であるかのように利用してあること。そういう造園法。 「叡山(えいざん)を―とした庭」

ということで、読んで字の如くである。
この借景という技法を用い、庭園に背景をとり込むことにより、通常限られたスペースだけの表現にとどまっていたものが、非常に奥行きのある表現に変わる。
つまり、庭園×背景=無限の可能性 ということ。


この円通寺枯山水庭は比叡山を借景として取り入れており、その雄大さが魅力の1つ。
国の名勝にも指定されているとか。


10:00になり開門、拝観料を支払い借景と対面する。
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ちなみにこの庭園を撮影するまでには、拝観開始からちょっとだけ時間がかかっている。
というのも、庭園を一望できる部屋に入ると、まずは住職さんによるテープ?説明が始まる。
ちなみに説明を聞いている間は撮影は禁止。

ふんふんなるほど…と聞いていたのだが、この説明がやけに長い…時間にして15分くらいはあったのではないだろうか。
話が終わったのかと思ったら、一拍置いて次のネタがくる。フェイントかよ!
妙に芝居がかった語り口といい狙っているようにしか思えないぞこれェ…などと非常に失礼なことを考えていたのだが、この説明を受けたのは非常に良かったと思っている。
円通寺に来る前の僕は、さぁ撮ってやるぞ!と鼻息を荒げて(坂を登ってきたのもあるけど)おり、決して落ち着いているとはいえない状態だった。
そこで一旦腰を落ち着けて、円通寺とこの借景の歴史について学びつつ、庭園をゆっくりと見渡してどう撮っていくかを冷静に考える時間を持つことが出来たのはありがたいことである。

ちなみに、最初に部屋に入った時は雲で比叡山が隠れていたのだが、説明が終わると同時に雲が晴れて良いコンディションに。
住職さんGJ。


撮影を終え円通寺を出て、次の目的地である下鴨神社に向かう。
下鴨神社を目的地に入れた理由は、所謂聖地巡礼というやつである。
part1でも少し書いたが、森見智彦氏の『有頂天家族』という小説を知っているだろうか。

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

京都を舞台に、人間に化けて暮らすたぬきの家族がドタバタコメディを繰り広げるお話である。
単にコメディコメディしているだけではなく、シリアスあり、家族愛、兄弟愛あり笑えてしかもほっこりとあたたかい気持ちになることができる。
小説が苦手な人はアニメを観てもいいだろう。どちらにしても森見氏特有の登場人物同士の掛け合いが非常にテンポよく気持ちがいい。オススメの作品だ。
uchoten-anime.com

ちなみに、この有頂天家族の主役であるところのたぬき家族が住んでいるのが下鴨神社の境内に広がる糺の森
京都に来たらぜひ行ってみたいと思っていた。


ちなみに下鴨神社までは徒歩で向かうことにした。
距離にして約4kmとそこそこのトレーニングである。
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電車を使っても良かったのだが、結局殆ど時間が変わらないようだったので徒歩を選択。
京都の町並みを観たいというのもあったしね。精神的・時間的な余裕がある時に知らない場所を歩くのは結構楽しい。


登ってきた坂を下っていると電柱に目に付く張り紙が…
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「夜ごみを出’さ’ないこと」と言いたいのだろうけど、これではなんだか逆効果になっているような気が…w


下鴨神社まで半分くらいまで来たところで、ふとそこまで肩が疲れていないことに気付く。
肩パッドの違いなのか、内部構造の問題なのか、新しいカメラリュックはなかなかいい仕事をしてくれているようだ。


さらに歩いて行くと空が曇ってきた…なんてこった。
この曇りというやつは写真にとっては最大の天敵であると僕は考えている。
雨のがまだマシだと思っているまである。
何故かと言うと、被写体の色がきちんと出ないからだ。
本来、色というのは物体に光が反射し、その反射光が目に入ることによって確認される。
曇りだと光の量が足りないため、晴れている時に比べて反射する光の量も減ってしまい、鮮やかさが激減してしまう。
現像する際にある程度補正することはできるが、どうも現実味に欠ける写真になってしまう。
そもそも曇り空が入っていること自体微妙である。

もちろん、敢えて曇りを活かした写真を撮影する(極力曇り空を入れないとか、白黒にするとかその他色々)方法もあるが…
そもそもスタンダードな写真を撮りたい、それも鮮やかに撮りたいと思っていたので、気持ちはかなり萎えてきた。


そんな萎えた状態で糺の森の入り口に到着。
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この糺の森というやつはかなり大規模で、森の奥にちょこんと下鴨神社があるような具合である。
気分が萎えていたので写真撮影を怠ってしまったが、確かにたぬきが生活しそうな雰囲気だ。


しばらく歩くと下鴨神社の顔こと重要文化財の楼門が見えてきた。
そしてその前に大量の観光客が。どうやらツアーの途中のようである。
先ほどの円通寺には片手で数える程しか人がいなかったので、随分雰囲気が違う。
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なんというか、ザ・観光地になってしまっているんだなぁ…
んでもって何か行事をやっているのか、右にチラッとテントが写ってしまっている…
しかしこれ以上近づくといまいちな構図になってしまうのでこれが限界。


ひとまず中へ。有頂天家族の劇中ではたぬき家族が座って駄弁っていた社だが、脇に車停まってるな…正月に向けての準備かな?
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なんか人も多いし、天気も良くないしもういっかな…という気分になってしまい、下鴨神社を後にする。
後で正月に実家に帰ったときにこの話を親にしたら、「えー!もったいない!あそこには○○とか××とか色々あるのに!」
と言われ、え、そんなのがあったのか…うーむ確かにちょっとあっさりしすぎたかな…と思うと同時に、
そもそも自分は写真を撮れるとか撮れないとかそういう観点でしか物を見ていなかったのかもしれないということを強く実感するのだった。


良い写真を撮るには、もちろんカメラの使い方や構図の作り方、光を読むといった技術的なことは重要だ。
しかしそれ以前に、被写体に対する知識が欠けていても良い写真は撮れないのかもしれないということ。
例えば自分の飼っている犬を写真に撮ろうと思ったら、その愛犬が一番可愛いしぐさをしている瞬間を撮ろうと思うんじゃないだろうか。
この場合知識があるとは、「どうすればその愛犬の一番可愛いしぐさを引き出せるかを知っている」ということである。
飼い主にはそれが出来る。何故なら、自分が愛犬と過ごしてきた長い時間に積み重ねた記憶からその答えを容易に引き出すことが出来るから。
その知識とカメラの技術が合わさったとき、本当に良い写真が撮れるというわけ。


少し話が飛躍するが、愛犬を下鴨神社に置き換えてみよう。
下鴨神社はアニメで少し観ただけで、訪れるのは初めてだ。
もちろん鳥居に首輪を付けて散歩させたことなんかあるはずない。
であれば尚更、知らなければいけない。もしくは観察しなければいけなかったのだ。
つまり、良い写真を撮るには興味を持ち続け探求すること、それを怠ってはいけないということ。
そんなことを今更ながら実感するのだった。


さて、話がそれてしまったが…もう14時を回ったのに昼食を取っていなかったので飯屋を探すことに…
したものの、これだ!というのがない。
さすが京都というべきか、食べログの☆が多いところはどこもお高いぜ…かと言ってファーストフードとかも見当たらない。
仕方ないので適当にコンビニで軽食を買って飢えを凌ぐ。


次に向かうのは三十三間堂
この三十三という数字は、柱間(柱と柱の間のこと)が33もあるという建築的な特徴や、観音菩薩が33種の姿に変じて衆生を救う、と説かれたことに由来している(おそらく後者が先?)らしい。
ちなみに中には驚くべきことに1000体の菩薩像があり、一人一人が33種の姿に変じるため、三十三間堂には三万三千三十三体の菩薩様がいる!ということになるらしい。すごい。

三十三間堂には徒歩と電車で向かった。
そろそろ疲れてきたので歩く距離が短いのは助かる…
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にしても1000体の像とかすごいな!広角にしろマクロにしろものすごい面白い画が撮れそう…!そう思って意気込んで拝観料を払ったのだが…
なんと中は撮影禁止。マジか…


とはいえ、鎮座する1000体の像(いくつか改修中だったけど)の迫力はすごい。
今やオートメーションな時代になってしまったが、当時よくこれだけの数の同じ木像を手で彫ったなと…しかも全て同じ形。
前述した通り写真に収めることはできなかったが、公式サイトでちょろっと観れるので確認してほしい。


そして、1000体の像を内包する建築物ということもありめちゃくちゃ横に長い(こちらは撮影OK)。
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持ってて良かった超広角レンズ。


昔はこの非常に長い軒下(121.7m)を利用し、手前の左端から矢を射、奥の右端の標的に当てる「通し矢」という競技が行われていたそうな。
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中には一昼夜灯りも無い中ひたすら矢を射続けるという種目もあったようで、想像してみればかなり過酷な競技。
さすがに重要文化財に傷を付けるわけにはいかないのか、現在は行われていないみたい?

ひとしきり歩いて長さを堪能した後、三十三間堂を後にした。


それにしても腹が減った。半日重い機材を背負って歩き回っているだけあって代謝がかなりよくなっている。
三十三間堂に行く前にコンビニで買って食べた肉まんとおにぎりはもうどこかに行ってしまったらしい。
そういえば大分京都駅近くまで戻ってきたな…というところで思い当たる店があった。
M1の時に学会で京都に来た時に先輩たちと行ったラーメン屋2軒、新福菜館 本店と、本家 第一旭 たかばし本店だ。
tabelog.com
tabelog.com
この二軒、ちょうど隣り合った状態で建っているから面白い。
コンビニが道路挟んで反対側にある、というのはよく見かけるけど一体どういう考えなのか…

いざ2軒のある場所に行ってみると、どちらも並んでいるが新福菜館の方が早く入れそう。
というか旅先で一人で並ぶのむなしすぎる…
ということで、新福菜館にIN。


ここラーメンの特徴は、丼になみなみと入れられた真っ黒な醤油ベースのスープ。
そのなみなみっぷりと言えば、丼からこぼれまくって店員さんが持ってくるお盆がスープ入れたスープ皿みたいになるレベル。
ちなみに、前回先輩方と来たときは2階席(調理場は1階)ということもあり、揺られに揺られて運ばれたせいか、Yさんのラーメンのみスープどころか生卵まで盆にこぼれており、唖然としたのを覚えている。
店員さんは盆に載せたまま帰っていってしまい、その後Y先輩が生卵を見ることはなかったのだった…生卵盆から返らず。


そんなことが続いてさすがに店側もまずいと思ったのか、今回運ばれてきたラーメンには二郎のマシマシを頼んだ時のような受け皿がついてきた。
これで生卵が犠牲になることも無くなったわけだ。


ところで、店のワイルドさばかり語っていて肝心のラーメンについて書くのを忘れていた。
真っ黒なスープは醤油の香ばしさがたまらない…疲れていることもありしょっぱさが身にしみる。
やはり飯はちゃんと暖かいところで温かいものを食べないといかんね。



さて、腹も膨れたところで後半戦がスタート、次は「あじき路地」だ。


あじき路地は、明治時代末期に建てられた長屋が連なる路地。
大家さんの「ものづくりなどを頑張っている若者に使って欲しい」という想いから、現在は若い職人の住居・工房として使われているそうだ。
ここには徒歩で向かう。1.8km、食後のちょうどいい運動だ。
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自分は元々歩くのは好きではないが、京都の街を歩くのは苦ではない。
それは多分旅の高揚感と、普段暮らしている街とはどこか違うこの街並みにわくわくしているからだろう。
後でそんな感じのことをブログに書こうなどと考えながら歩いていると、危うく路地の入り口を通り過ぎそうになる。

路地の入り口の立て看板にはアーティスト達の名前や店名が並ぶ。
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長屋自体は明治時代当時の佇まいを保っていると思われるが、ところどころに配置された植物がどこかモダンな雰囲気を醸し出している。
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長屋の窓から漏れる灯りからかろうじて人がいる雰囲気が感じられるものの、皆気配を消しているかのように路地はひっそりとしていた。
アーティスト達は中で黙々と作業をしているのだろうか。若き芸術家の魂が潜んでいる、そんな感じだ。
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写真は手を繋いで歩く西洋人の父娘と、計算されたかのように無造作に配置された自転車。


あまりにひっそりとしていたので入るのを躊躇ってしまったのだが、ハンドメイド革製品やらシルバージュエリー等、見てるだけでも面白そうなものを取り扱う店がたくさんあったようだ。次来た時の楽しみにとっておこう。
ajikiroji.com


お次は「花見小路通」に向かう。
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花見小路通祇園の中心地にある南北を貫く、京都らしい風情のある石畳の通り。
といっても、石畳が整備され、電線が地中に埋められたの2001年と割と最近のことらしい。
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年末だというのに、着物を来た観光客や地元の人で溢れている。
今回は観ることが出来なかったが、どうやら出勤する舞妓さんに会える確率が高い場所らしい。
少し脇道に逸れてみるのも良い。情緒あふれる町家や石畳の路地を堪能できる。
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ここに来た目的はただ一つ、「ライカ京都店」を写真に収めるためである。
ライカ(LEICA)という名前を一度は耳にしたことある人もいるのではないだろうか。
ライカはドイツのカメラメーカーである。
自分がカメラを始めたのはここ3年くらいであるが、小さい頃からフィルムカメラ使いだった父に「ライカのカメラはとにかく高い。買えたもんじゃない。」等と言われて育ってきたので名前とそのすごさだけはなんとなく知っていた。
そして実際にカメラにハマり、程度知識がついてきた頃にライカの「ノクティルックス」という開放F値0.95というわけのわからないレンズの存在を知ることになり、ライカへの憧憬を増すこととなった。
[PY] フォトヨドバシ "RANGEFINDER" | LEICA NOCTILUX-M f0.95/50mm ASPH.
ちなみにノクティルックスは100万円なり。自分の持っているF1.4 55mmを10本買ってもお釣りが来てしまう恐ろしいレンズ…

さて、そんな魅力あふれるライカの「世界で最も美しい」と呼称されるストアが京都にあるということで、これはカメラを趣味とする人間なら行かない手はないぞ!
となった運びである。

そんなわけで期待に胸を踊らせて花見小路通のライカ京都店を目指したわけなのだが、、、


なんと当日は定休日…


なんてこった…ノリだけで旅行を決めた結果がこれだよ。
しかし、今日はまだ1日目。
年末休みの記述は無いし、今日を含めて京都にはあと三日間滞在する予定…まだまだチャンスはある。
明日リベンジすることを決意し、花見小路を後にした(写真はライカストア京都の看板)。
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なんだか拍子抜けしてしまったが、今日はまだ楽しみが残っている。石塀小路だ。
石塀小路は、敷き詰められた石畳の両側に町家が立ち並ぶ狭い路地。
町家はどれも「一見さんお断り」な空気を漂わせているが、小路を歩いて京都らしい雰囲気を楽しむのには金はかからない。
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歩きで石塀小路に向かっていると、段々と日が暮れてきた。
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ちなみにこれは計画通り。
カメラの師匠であるところのM氏のブログで見かけた夜の石塀小路の写真がとても綺麗で、もしここに行くなら絶対に夕暮れ時~夜にしようと決めていた。


ちょうど石塀小路の入り口に差し掛かった時には、灯籠に灯りが点っていた。
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小路に入ってみてわかったことだが、とても雰囲気の良い路地ということもあり外国人観光客や着物を着たカップル、家族連れなどがひっきりなしに通る。
そんな色々な意味で寒い中一人カメラを設置してシャッターを切るのはなんとも虚しい…いったい自分はなにをやっているのか…しかしそれも悪く無い、そんな気がする写真が撮れた。


暮れかけの青を残した空と、路地の灯によってオレンジ色に照らし出された町家のコントラストが美しい。
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やはりここを訪れるなら夜だろう。灯りが濡れた石畳を照らし、一層風情を感じさせる趣になる。
そういえば、今日は特に雨が降ったりはしなかったはずだ。季節を考えても、水をまいて路面の温度を下げる必要もない。
この雰囲気を作り出すために敢えて水をまいているとかそういうことなのだろうか…?

小一時間はいただろうか。シャッタースピードは長めに取るにせよ、前述の通り人通りも多いのでゴーストが写ってしまう。
満足いく写真を撮るには結構な時間がかかった。
おかげで大分身体が冷えてきた…自販機でほっとレモンを買い、石塀小路を後にした。


そして1日目の最後を締めくくるのは京都駅。
京都駅と言えば、他の駅には類を見ない、というかなんでこんなすごいの作ったん?と思わせるぐらい巨大な吹き抜け空間と大階段。
特に冬の大階段は大規模なイルミネーションが特徴的。
以前学会で京都駅に来た時は一眼どころかコンデジすらを持っていなかったためスマホで撮影したわけだが、その膨大さをスマホのカメラに納めきることは不可能だった。
自分の目で観た景色を人に伝えたいのに写真が思うように撮れないので伝わらないというよくあるアレである。
だが今回の自分には超広角ズームがあるのだ。こいつなら十二分に京都駅のすごさを伝えることが出来る。

というわけで満を持して吹き抜け空間。
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大階段のイルミネーションも。
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見れば見るほど何のために作ったのかわからない空間だ。全く駅には必要が無い。
スーパーマリオ64のステージかよと。
だが、東京国際フォーラムしかり、こういう膨大な空間というのにはどうしても惹かれるものがある。
声に出すことはないが、「うひょー!」と心の中で叫んでおく。


せっかく京都に来たし京都タワーも撮っておく。
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でもなんか普通に撮ってもあまりおもしろくないな…


さて、時計を観ると既に21時…まだ夕飯を食べていない。
しかし店を探す気力もない。1日中歩き回ったのがかなり堪えている。
どうせ一人旅だしなんでもいいや…ということで、京都まで来てコンビニ夕飯。
でもコンビニ飯って英世一枚くらい使えばかなり豪勢で優雅な食事ができるんだぜ…孤独のグルメでもコンビニ回あったやん?


宿の自室でコンビニ飯を満喫した後に風呂、そしてちょっとだけ写真を編集して布団へ。
冷たい布団が心地よい…あっと言う前に眠りに落ちていった(と思う)。

part3(2日目)に続きます。