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Weekendcycler

Cycling, taking photographs, and drinking a cup of tea on the weekend

オーディンスフィア レイヴスラシル ~屋根裏図書館への招待~ に行ってきた

ついに待ちに待ったゲーム、オーディンスフィア レイヴスラシルが発売された。
atlus-vanillaware.jp

オーディンスフィアは、ひとつ前のエントリで紹介した朧村正ヴァニラウェアが開発、2007年にアトラスから発売されたロールプレイングゲーム
開発はヴァニラウェア、サウンドはベイシスケイプということで、もちろんこのゲームでも美麗で幻想的な2Dグラフィックとサウンドを堪能できる。

紡がれるのは、世界終焉の叙事詩

エリオン大陸において絶大な力を誇っていた魔法大国バレンタイン。
魔力の結晶炉「コルドロン」をその力の源とし、
栄華を極めたが、一夜にして滅び去ってしまう。

やがて主のいない「コルドロン」をめぐり国々の争いが勃発し、
その戦火は日増しに激しくなっていく。

エリオン大陸に伝わる予言の通り、
世界は終焉へと進んでいくのか。

公式サイトより


オーディンスフィア レイヴスラシル PV#01


北欧神話、歌劇ニーベルングの指輪をベースにした世界観のもと、「世界の終焉」という運命に立ち向かう5人の主人公の姿が描かれる。
オーディンスフィアの魅力は、綿密に張り巡らされた伏線や練りこまれた重厚なストーリー、そして舞台演劇を思わせる演出や詩的な台詞回し。


特にこの詩的な台詞回しに関しては、「クサいw」「ポエムw」「かゆいw」等と揶揄されることも多いのだが、
6年前、大学生にも関わらず中二病を発症していた(というか今も発症しているかもしれない)自分にとってはクリーンヒットだった。


このゲームを知ったのは、当時ハマっていたモンスターハンターの情報を集めるためにちょくちょく訪れていたブログ「ウホッ!いい赤メット!」に書かれたオーディンスフィアの感想記事を観たのがきっかけ。
お、なんだか面白そう…と思い、その後すぐに公式サイトでPVを観ただけで泣きそうになり、これはもう買うしか無いと中古版をすぐさまポチったのを今でも覚えている。
そうしていざプレイしてすさまじい熱量のカタルシスを味わい、自分は見事にこの作品の虜になってしまった。

それは単に交友関係が少なかっただけなのか、それとも若者のゲーム離れのせいなのか、当時自分の周りでこのゲームをプレイしている人は居なかったと思う。
まさに「世界の果てに一人」である。
こんなに素晴らしいゲームなのに、どうして誰もプレイしていないんだろう…プレイしている人と熱く語りたい…
そんな想いを抱きつつインターネットで検索をかけると、オーディンスフィアを愛する人達は実は沢山いるということがわかり、かなり驚いた。


それからずーっと、ネットの仲間とオーディンスフィアの新作やリメイクに期待を膨らませる日々を過ごしてきた。
そしてついにその時が来たのである。


突如、「アトラス×ヴァニラウェアが挑む“新本格HDプロジェクト”特設サイト」が出現したのだ。
サイトにポツンと存在する種と芽のイラスト。この種と芽が何を意味するのか…もしかして…?
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オーディンスフィアファン達は期待と不安が入り混じった目で来る日も来る日もそのサイトを訪れた。
やがてその芽がクリックできるようになり、あの聴き慣れた懐かしい音が耳に入った瞬間、期待と不安は確信へと変わった。

そして生放送当日…ボストンからの生中継であの美しい旋律、「オーディンスフィア メインテーマ」の出だしが聴こえた瞬間。
こう思ったのでは無いだろうか?


今まで生きてきて良かった…と。

オーディンスフィア レイヴスラシル メインテーマ from Boston

少なくとも自分は、出張先のレオパレスで最高潮の興奮に包まれていた。


かくして不朽の名作、オーディンスフィアがこの度リ・クリエイトされ、オーディンスフィア レイヴスラシルとして8年の時を経て生まれ変わった。
リマスターではなく敢えて「リ・クリエイト」なのは、ヴァニラウェア社長の神谷盛治氏曰く、「当初はただの移植の予定が大改造になってしまった」かららしい。
実際その通りで、単にグラフィックが綺麗になっただけでなく、より快適に遊べるような大幅なシステム変更がなされている。
より軽快になったアクション、スキルの導入により広がる戦闘の幅、新しいステージやモンスター、キャラクターの追加。
それでいて、前作のストーリーは据え置き、一切の改変はなし。
これは、オーディンスフィアが好きで好きでたまらなくてヴァニラウェアに入った人たちの、「オーディンスフィアという素晴らしい作品を壊したくない」という強い想いの現れであるという記事をどこかで読んだ。
オーディンスフィアがリメイクされるかも?という段階になったとき、期待はもちろんだが不安もあった。
あまりにも期待が強すぎるために、リメイクは自分たちが思い描くオーディンスフィアとは似て非なるものになってしまうのではないかと。
何かに期待しすぎた結果、落胆するのというのは、考え方としては残念というか失礼というか誠に勝手でおこがましいのだが、期待せざるをえないのがファンとしての性。
もちろん、どんな結末を迎えたとしても、「受け入れた運命」として、殉ずる他ないのだが。


ただこうして発売されたレイヴスラシルを改めて見てみると、そういった想いを抱いていたのはスタッフの方々も同じだったのかもしれない。
ファンとしてはただただ頭が下がる想いである。本当に、素晴らしい作品をありがとうございました。


さて、ソフト自体の発売日は1/14だったので、もうとっくに自分も購入&絶賛プレイ中である。
よく訓練されたヴァニラ信者なので、もちろん全てのハードで購入済みだ。
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予約特典がただでさえ狭い部屋を圧迫してヤバい。


プレイした雑感としては、とにかくアクションが軽快で気持ちいい。
朧村正に近いテイストになっているが、朧村正のそれとは決定的に違うところもいくつかあり、
それは前作から引き継がれる「オーディンスフィアらしさ」にも通じる部分だと思う。
性懲りもなくアイテム使用無しという縛りプレイをしているので、そのうちまた感想をダラダラと書くつもりだ。


さて、ここまで書いてきてやっと本題に入ることができる。
レイヴスラシルの発売を記念し、なんと東京でオーディンスフィアの展示会が開かれることになったのだ。
www.gallerycomplex.com


しかもそれだけではなく、展示会では大量のグッズも先行発売されることになり、
今まであまりのグッズの無さに「悲しみに沈み」、「緩やかに死に逝く」状態だったオーディンスフィアファンにとっては嬉しいと同時に金足りないマンな事態となった。
豊富な予約特典に驚き、負けじとお金を注ぎ込んだいうのに、ここに来てまさかの伏兵である。
www.4gamer.net
おま…銀食器…ごまんえん…度し難い…思うにならぬ…こんな「巻き返せ」、誰が予想できただろうか…


しかし、誉むべきかな。いまのいままで人知れずこっそりと愛され続けてきたオーディンスフィアは、こうやって展示会が開催されたり沢山のグッズが発売されるぐらい大きな存在になったのだ。
「!…ああ クロイツ先生… 私の役割がようやくわかりました 今までたくさん残業して貯めてきたバレンタイン記念硬貨はこの時のためにあったのですね!!」

まるで新世界の幕開けのようだ…こんな奇跡を目の当たりにしてしまっては、行かないわけにはいかないじゃないか…この展示会に…


ファンたちのこんな声が聞こえてきそうである。


てなわけで、先週末に四ツ谷まで展示会に行って参りました(今度こそ本題)。


東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅で下車し、歩くこと10分弱。
なんかものすごいいい雰囲気の建物きたー!
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さすがのチョイスというか、これは招待されざるを得ない…


中に入って階段を登ると会場の入口が見えてきた。既に興奮が抑えられない。
入ると、全面に広がるオーディンスフィアのキャンバスアート。
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右にはサイファーの模型も!
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これ、手にとってぶんぶん振り回したい…
レイヴスラシル的には槍と魔剣なのでは?と思ったけど魔剣は作るのが難しいのかな~


そして特に目を引くのが、こちらの新旧パッケージイラストが描かれた人の背丈程もある巨大なキャンバス。
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ああ…いいぞ…すごくいいぞこれ…
左の旧パッケージ、屋根裏部屋のソファに座って空想するアリス。
屋根裏部屋ってきっと子供にとっては自分だけの世界なんだよね。
外の広い世界とは違って、自分だけでどうにでもできる世界。想像し放題な世界。
大人になったら狭く低く感じてしまう場所でも、子供にとってはきっとすごく広く感じるんだろうな…
子供の頃に秘密基地作ったりしてたのは、自分だけの世界が欲しいからだったのかな…


そして三者三様の表情を浮かべる新パッケージ。
これが公開されたときは、これまでとのタッチの違いから「あれ、今度のパケ絵は社長ちゃうん?」とか言ってしまったわけだが、ちゃんと社長でしたごめんなさい。
それにしてもあまりに耽美すぎるオズワルドに驚いたものだ。確かにこの顔なら口からポエムが出てきてもおかしくない。


ついついこの二人はアップで撮影してしまう。ティトレルの指輪(と思われる)をはめられた手を上げ、視線を空に這わせるグウェンドリン、青い鳥。
動揺しているの?
ラグナネイヴルに指輪を届けに行く途中なのか、それとも妖精の国から帰ってきた後なのか。
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ちなみにこのキャンバスアート、なんと購入が可能。一枚\150,000なり。
購入した猛者はいるのだろうか…部屋が広かったら是非とも飾りたいが…


更に中に進んでいくと、劇中の屋根裏部屋を再現したセットが!
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改めてゲーム画面を見てみると、なかなかの再現度である。
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椅子の横の古時計は1:14を指しており、これはレイヴスラシル発売日である1/14にちなんだものだそうな。さりげないこだわりが見え隠れしている。
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本は実際に置いてあるわけではなく壁紙なのだけれど、背景をぼかすとなかなか良い雰囲気に。
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ちなみにこの椅子、ファンとしてはアリスのごとくボフッ!っと思いっきり座りたいところではあるのだが…
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自分にはできなかった。今回は思う存分写真を撮りたいという気持ちから一人で行ったので、なんか恥ずかしくてな…
大の男が一人でなにやってんのかっていう…
というかわざわざ遅い時間を選んだのに人結構いるし…いやそれ自体はオーディンスフィアがものすごく人気だからってことで喜ばしいんだけどな!


とりあえず、この椅子に座らなかったのはただ一つの後悔。恥ずかしがってる場合じゃなかった。い、いいんだよ!そのうちマイホームを建てたら自分で屋根裏図書館作るんだよ!
そしてそこで頭ぶつける未来まで視える。


兎の喫茶店を模したセットも。
っておい!紅茶入ってないじゃないか!俺が淹れたるわ!とか思ってたのは内緒。
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写真だとボケていてよくわからないが、あのメニュー是非欲しいというか家に置きたい…


フィギュアも展示されていた。中央のベルベット&コルネリウスは未発売。
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というか、真ん中にナパームあるやんけ!
ちなみにここで写真を撮っていたら、「邪魔だったらどけましょうか?そのNとか笑」などとスタッフさんに声をかけられるものの、
むしろナパームを撮影したかったので「あ、全然だいじょうぶです!」と言ったまである。
むしろ動かしたら爆発して危ないぜ…フゥ…


ベルベットはマクロレンズで撮影。
マクロはとにかく手ブレに弱いので、ISOを1600まで上げ、F値も低めで撮影…おかげでコルネリウスがボケボケになってしまったし全体的にノイジーに…
ま、そのうちベルベットに穴が空くまで撮れる機会もあるでしょう。
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ここに載せた以外にもかなりの量のキャンバスアートが展示されており(ちなみに撮影禁止)、中でもちっこいオズワルドとメルヴィンの微笑ましい?イラストはこれ買うぞ!と思ったんだけど購入対象外だった…幸か不幸か…


そしてグッズ!
古城夫婦キーホルダーと記念のマンドラゴラクッキーを購入!
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これ食べるのめちゃくちゃもったいないなぁ。
キーホルダーはどこにつけるか迷いどころ…こういうのって意外と付けるとこないよね!


ところで当日会場ではマンドラゴラを探せ!という、会場に隠れた隠れミッキーならぬ隠れマンドラゴラを全て探し当てれば景品プレゼント!なイベントもやっていたわけだけど、なかなか見つかんねーんだ、これが!
みなさんはちゃんと見つけられたでしょうか?もちろん見つけてますよね、ヴァニラファンなら!
結構みなさん迷っているようで、きょろきょろしながら右往左往している印象でしたな。
複数人で行かれた方は人海戦術が使えてイージーモードだったのではないだろうか?
というか、景品で貰えるクッキーがアリスとソクラテスの二種類あった(自分はソクラテス)わけで、そこらへんもトレードできたりしたんだろうな…うらやま…
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ちなみにコミュニケーションノートには長々と自己満足もいいところな文章を書いてしまった…お目汚し失礼と言わざるを得ない。いや本気で。


と、そんなこんなでセットを撮影したり食い入るようにキャンバスアートに魅入っているといつの間にか1時間半も経過していた…恐ろしきオーディンスフィア
原作の雰囲気を再現しようとしたセットの素晴らしさもさることながら、何よりもオーディンスフィアの展示会が開かれたということ自体が嬉しかった。


そしてこの雰囲気をいつでも味わえるようにするため、いつか是非とも自宅に自分だけの屋根裏図書館を開きたいと強く思った…そこで飲む紅茶はきっと格別だろうなぁ。


何はともあれ、オーディンスフィア レイヴスラシル発売本当におめでとうございます!