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Cycling, taking photographs, and drinking a cup of tea on the weekend

PSVITA版朧村正(DLC含む)を縛りプレイでクリアしてみた

朧村正というゲームをご存知だろうか?
ゲーム制作会社であるヴァニラウェアによって生み出され、2009年にマーベラスよりWii向けに発売された2DアクションRPGだ。
www.marv.jp

史実で名刀として有名な「村正」があるが、タイトルの通りこの朧村正も刀が深く関係している。
様々な妖刀や名刀を巡る2人の主人公が、元禄時代の将軍綱吉施政の時代の日本を舞台に、西に東に冒険を繰り広げる。
特筆すべき点は美しいグラフィックとサウンド、そして簡単なボタン操作で多彩なアクションを繰り出せる爽快さだろう。

朧村正の制作会社であるヴァニラウェアは、今やコンシューマーRPGの世界において殆ど失われてしまった(と思われる)2Dグラフィックのゲームを作り続ける会社だ。
ヴァニラウェア有限会社
かつてSFCやPSで聖剣伝説ファイナルファンタジーといったRPGの金字塔を遊びまくった世代としては、2Dグラフィックには言葉に出来ない良さを感じる。
ちょこちょこ動くディフォルメされたキャラクターの細かい動きのコミカルさ、可愛さ。そんなキャラクターたちが暮らす箱庭のようなファンタジックな世界。
2Dというのは自分たちの住んでいる世界とは程遠いにも関わらず、彼らの一挙一動に一喜一憂したのを覚えている。
それは一種の懐かしさだけではなく、少年だった自分に夢を与えてくれていた。
そんな夢を、3Dグラフィックが一般的となった今も体現し続けようとしてくれているのがヴァニラウェアなのかもしれない。


絵の知識が皆無な自分が語るのはまったくもっておこがましいことではあるのだが、
そんなヴァニラウェアの社長である神谷盛治氏やスタッフの方々が描く画は非常に美しい。
そしてその魅力はゲームの中でも変わることはなく、ヴァニラウェアが作るゲームをプレイしているとまるで絵本を読んでいるかのような錯覚を覚える(朧村正に関しては絵巻物と言った方がいいかもしれないが…)。

朧村正 プロモーションビデオ

そして何よりも飯のグラフィックである。今にも香りが漂ってきそうな美味そうな飯を、キャラクターが「うめえうめえ」「五臓六腑に染みるわい」とか言いながら食べるもんだからたまらない。

PSVita「朧村正」食事動画
間違っても深夜にヴァニラウェアのゲームをプレイしてはいけない。


そんな美しい世界にさらなる彩りを加えるのが、ベイシスケイプが作るサウンドの数々である。
ベイシスケイプと言えば、タクティクスオウガFFT、そしてFF12のメインコンポーザーで知られる崎元仁氏が社長を務めるゲームミュージック制作会社である。
崎元氏の音楽と言えば、「崎元節」と呼ばれる独特な旋律が特徴で、聴けば一発で「あ、これ崎元さんだ!」とわかるくらい。
音楽的な知識も皆無なのでこれまたおこがましいのだが、崎元さんの曲は色々なサウンドを混ぜて束ねたような曲なのだけれど、それぞれの楽器がそれぞれのよいところを前面に出していて、なおかつ一つのまとまった曲にも聴こえるという印象を受ける(もはや何を言っているかわからないが)。
そんな崎元さんを筆頭に作られた楽曲の数々はとても流麗で幻想的であり、絵本のような世界観に見事にマッチしている。
特に朧村正では、元禄が舞台ということでそれこそ音楽も「和」が感じられるものになっている。しかし単に和楽器だけ使いました~というわけでもなく、エレキなんかも導入されているのだ。
それでいて「和」の雰囲気を全く損なっていないところが作曲陣のすごさかもしれない。「和」というと落ち着いたイメージが先行するが、このゲームはアクションRPG、軽快で爽快なシーンも数多くあるわけだ。
このエレキの導入なんかが「爽快さ」にとてもよくマッチしていると思う。


…さて、話が大分脱線してしまったが、とにかくヴァニラウェアのゲームは良い!ということが伝わってくれていたら幸いである。


ところで、この記事の冒頭のリンク先やPVをご覧になった方々の中には「おいおい、WiiじゃなくてPSVITAじゃねーか!」と思われた方もいるだろう。
それもそのはず、朧村正は2013年にPSVITAに移植されたのである。ググるとこのVITA版のサイトがまずヒットする。
Wii版のサイトをヒットさせるにはちゃんと「朧村正 Wii」と入れないと出てこない。
これから買う人もVITA版を買ったほうがいいよ、ということでこちらのURLを乗っけておいた。


というのもこのVITA版、新しいストーリーを追加したDLC付きで発売されたのだ(正確には本編を先に発売、DLCは後から配信、さらにそのあとでDLCのコード付きが発売)。
自分としてはWii版を数年前にプレイしてクリア済みなので、買うことを渋っていたのだけれど(VITA代+メモリーカード代+ソフト代で諭吉が三人くらい飛ぶ)、
知り合いの「DLCめっちゃ良かったです!」みたいな声を聴いているうちにやりたいという意識が募っていき…気付いたらVITA毎購入していた。残業代こわい。


そんなこんなで手元にVITAとソフトが届いてからさぁプレイするぞ!となったときに、ふと悪魔が耳元で囁いた。
「縛りプレイやっちまいなよ!」と。
ちなみにここでいう縛りプレイとは、決してSMプレイの類ではない。

ゲームをプレイする際、本来ゲーム側からは設定されていない制限(縛り)を自ら科す事によって、より難易度の高いゲームをプレイする事。
from ニコニコ大百科 縛りプレイ

自分にとって不利な状況でプレイするというもので、ある意味SMのMとも言えるのだが…
この制限プレイの楽しさを所謂クリアしたときの達成感であろう。
苦労して、苦労して一つのことに取り組み続け、やっとそれをクリアしたときの達成感というのは筆舌に尽くしがたい。
特にあと少しでクリアできそう、つまり殺るか殺られるか瀬戸際、極限状態での命のやり取り、そういったものを感じた時にものすごい脳汁が出てくるのだ。
結局は負けてしまうこともあるのだけど、負けたあともこれがあるからゲームはやめられん!と思って結局なんどもやってしまう。
…病気かもしれない。


他にも理由はある。
VITA版発売から2年以上経っていたということもあり、ネットには沢山プレイ動画が上がっている。
実はWii版をクリアした時は最低難易度で下手くそプレイしていたので、密かにこういったプレイ動画での「魅せるプレイング」に憧れており、自分もいつかそうなりたいと思っていた。
また、知り合いが最高難易度を安々(ではないかもだけど)でクリアしているのを観て、自分のユニークスキル「負けず嫌い」が発動したというも大きい。
それに、前と同じようにプレイしてもつまらんだろうと。


ともかく、そんな経緯もありVITA朧村正は縛りプレイをすることに決めた。
その縛りプレイの内容とは…


すばり、流儀修羅 奥義および道具使用なしで全てのエンディングを見る


である。

まず流儀に関してだが、これは朧村正でいう難易度のこと。
朧村正には以下の3つの流儀が存在する。

  • 無双
  • 修羅
  • 死狂

流儀無双は最低難易度であり、自分がWii版をクリアしたときの難易度である。
次に難しいのが今回選択した流儀修羅である。無双と修羅の大きな違いは、攻撃中に「受け流し」が自動で発動しないこと。
朧村正では、攻撃ボタンを連打している限りは敵の攻撃を「受け流す」ことによって無効にできる。
例えそれが背後から来た攻撃であってもだ。所謂攻撃中にオートガードが発動するという仕組み。
つまりボタンを連打している限りは死なない…かというとそうでもない。
朧村正に登場する刀には霊力ゲージというものが存在し、これがゼロになると刀が折れる。
刀は三本まで持つことができるのだが、全て折れてしまうと敵の攻撃を受け流すこともできなくなるし、攻撃力も極端に低下してしまう。
もちろんガードも出来ない。つまり話にならない。
敵の攻撃を受け流したりガードしたりすると、刀の霊力ゲージを消費してしまうため、多用しすぎると折れて何もできなくなってしまうというわけ。
とはいえ、無双は修羅と比べるとガード時の霊力の削れ具合が1/3~1/2倍程度のため、攻撃連打で押しきれてしまうケースが多い。

他にも以下の違いがある。

修羅は無双と比べて

  • 敵の攻撃力や体力が高い
  • 敵の反応が早い(攻撃間隔が短い)=攻撃が激しい
  • 敵が仰け反りにくい(連続攻撃中に反撃されやすい)
  • 敵からの経験値が少ない=LVが上がりにくい
  • 戦闘中にメニューから回復できない

というかこんなに違いがあるなんて知らんかった…
これWikiからのコピペなんだけど、違いはてっきりオートガードの有無くらいかと…道理でキツいわけだ…


ちなみに、流儀死狂と他の2つとの違いは、「HPが1固定」であること。
つまり一撃喰らったら終了である。ハンパねぇぞ…
マリオとかも一撃喰らったら終了だが、朧村正の敵はクリボーとはわけが違う。

ただ、HP以外に関しては無双ベースなため、攻撃中はオートガードが発動してくれる。
正確には刀が折れたら試合終了というわけ。
そして死狂は一度修羅でクリアしないとプレイすることができない。

さて、難易度の説明は以上だ。
前述の通り自分は修羅を選択した。
そもそも未クリアでは死狂は選択できないということ、そしてそもそも死狂はクリア不可能(ではないが、俺には無理だ…とビビっていた)だと思ったからである。
しかし少しでも死狂に近づきたい…死狂をクリアできるための技術を身に着けたい…ということで、今回の縛りプレイの要素として、「道具使用なし」「奥義使用なし」を追加した。


まず「道具使用なし」に関して。
道具にも刀の霊力を回復するためのものや、HP回復のものがある。これらは全部使用不可。
回復アイテムが使えないので、どれだけダメージを受けても戦闘中に回復することができない。
更に、刀の霊力も回復できないので、必然的にガードを使える回数が減る。
(一応戦闘中でも使わない刀は自動で霊力が回復するし、敵を倒した時やボスに一定ダメージを与えた時にHP、霊力ともに微々たる回復ボーナスがある)

次に「奥義使用なし」に関して。
朧村正では、刀の霊力を一定量消費して奥義を繰り出すことができる。
奥義は通常攻撃よりも強力なだけではなく、発動時はなんと無敵である。
つまり、攻撃だけではなく防御にも使える攻防一体の技というわけだ。
ヤバい!と思ったらとりあえず奥義出しておけば問題ないというやつ。
奥義が使えないので、ひたすら通常攻撃で削りつつ、避けるしかない。

これとは別に、「ほうとう」使用禁止も縛りプレイの要素に加えた。
ほうとう - Wikipedia
ほうとう」とは山梨県の郷土料理である。
朧村正には料理のシステムが存在し、道中で手に入れた食材を使って料理を作り、それによって回復効果や攻撃力アップなどの効果を付与できるというもの。
中でも「ほうとう」は一度HPがゼロになった後にHP1で一度だけ復活できるというとんでもない効果を持っている。
現実の「ほうとう」にもそんな効果があったらいいのに…
とにかく、これを使うと結構楽になってしまうということでナシに。


これらの縛りにより、「敵の攻撃パターンを把握してヒットアンドアウェイする」ことが必須となった。


そんなこんなで縛りプレイを開始し、結論から言うとタイトルの通りクリアできたものの…ものすごく長かった。しんどかった。
いざクリアしてプレイ時間を見ると100時間にも及んでいた。
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期間にすると約半年弱もかかっている。


ネタバレ含めた感想に関しては後述するつもりだが、特にボス戦がつらすぎた。
特に本編の小夜とラスボス、そしてDLC1,3,4のラスボス。
敵の体力ゲージがあと一本削れない。
あと一撃のところでやられて涙を飲む。
回復アイテムさえあれば倒せるのに…奥義さえあればこの攻撃絶対に避けられるのに…
何度も何度も考えた。


恥ずかしいことにプレイ中はかなりイライラしていたと思う。
ゲームとは本来楽しい物なのに自分は一体何をやっているのかと。
自分の実況を観続けた方にとっては申し訳ない限りである。


とはいえ、かなりの達成感があったのも事実。
それも諦めずにプレイし続けたからだと思っている。
その気持ちは、自転車でしんどい坂を登った先に絶景を観たのと同じ気持だったかもしれない。
当たり前だが、縛りプレイによって得られるトロフィーはない。そこには栄冠もなければ証明もない。
しかし、その「見えないトロフィーの先に見える景色」こそがきっと自分だけの宝物になるのだ。
だからなんだかんだ言いつつも、これからも縛りプレイを続けていくんじゃないかな…と思っている。

以降、ネタバレの感想


さて、それでは朧村正をプレイした人向けにネタバレを含めた感想を述べていきたいと思う。

本編

まず本編に関して、ストーリーは2回目のプレイなので割愛。
まず苦労したのは、鬼助編第四幕ボスの小夜。
色々な人の話を聴いてみると、あまり苦労したという話を聞かないが、自分はここで8時間も消費してしまった…
最もキツかったのは小夜が地上で発狂したときの火の玉乱舞。
とにかく火の玉の量が多く、ガードしていると簡単に刀を折られるだけでなく、正確に追尾してくるためどこに逃げても当たってしまう。
回避を連打しても、回避と回避の合間に喰らってしまう。
ある程度攻撃力が高ければ発狂に持ち込むことなく倒すことも可能とのことだが、どうしても無理だった…
仕方ないので、ネットで調べたり動画を観て火の玉を避ける方法を学び、なんとかクリア。
下の動画を参考にした。

朧村正 修羅 百姫 発狂小夜 掠り傷の一つも無し
問題の発狂火の玉乱舞は1:40秒あたり。2段ジャンプ→上段攻撃→同じ方向にダッシュ攻撃×3→落下攻撃 で回避している。
目からウロコである。最後に落下攻撃で弾いているので、完全な回避は難しそうな雰囲気だ。


次に苦労したのは、鬼助編ラスボスの綱吉。
こちらもあまり苦労したという話が聞かないが、自分は小夜と同じかそれ以上に時間がかかってしまった。
この綱吉、取り巻きの骸骨が修羅泣かせなのである。
一番苦労したのは後ろにスライドしながら目の前に骸骨を召喚する攻撃。
無双なら攻撃し続けていれば骸骨の攻撃をガードしつつ倒すことが出来るのだが、修羅にはそれができない。
したがって、骸骨がいきなり目の前に出現した場合、奥義不使用であることを考慮するとジャンプして回避できなければ攻撃を立て続けに喰らってしまう。
特に後ろにスライドしながら出す場合、夢中で攻撃していることもあり反応が遅れてしまう。
結果的に第一形態を倒せたとしても、少ない体力で第二形態に挑み、ミスしてゲームオーバーということもザラだった。
そもそも第二形態は第一形態をクリアしないと戦えないのでなかなか練習できない。


というわけで、骸骨の対処をどうするかが肝な綱吉戦。
空中でなるべくコンボすることでスライド骸骨に対応することで事なきを得た。
そしてダメージキャンセル(攻撃を受けた瞬間に□ボタンを長押しすると、霊力を消費せずに敵のダメージを無効化できる)を覚えたのも綱吉戦だ。
雷攻撃と綱吉本体の攻撃はダメキャンが無いとしんどい。
あと、第二形態の攻撃してくる穴は、こちらから攻撃していれば攻撃してこないということに気付いた。つまり攻撃しながら移動すればダメージを減らせると。


ちなみに、百姫側は特に苦労した部分はなかったように思える…
ボスは全体的に鬼助の方が苦戦した気がしていて、周りの人に話を聞いてみても結構同意見。


続いて待ちに待ったDLCに関して。

化猫

主人公のお恋の操作感覚は本編の鬼助百姫の太刀に近い。
ただ、太刀より攻撃力がちょっと弱めなのと、空中コンボの張り付きが弱い。
空中コンボ中に敵を取りこぼしてしまってコンボ終了なんてことも結構ある。
回避は鬼助百姫より無敵時間が長いがコンパクトさに欠ける。
しかし無敵時間の延長により、小夜の火の玉乱舞を回避連打だけで無傷で生き残れるところが恐ろしい…

またDLCから加わった鍛錬システム、これがなかなか良い。
刀を増やすだけだった本編と比べ、操作キャラ自体のアクションや能力が強化されていくところが面白い。
お恋の場合ダッシュ攻撃の回数が最大5か6まで伸びるので、空中で敵を蹂躙可能である(ただし攻撃力は低い)。

極めつけは化猫変化である。
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変化している間は無敵で攻撃力も高いとはいえ、最初は変化時間が少ないので使いものにならない。
ただ、鍛錬を続けていくと時間が延長され、変化中の攻撃だけでボスの体力ゲージを1本削ることができるのでかなり強力に。
一方的に猫パンチしまくるのすごい気持ちいい。
刀も一発で折れるし、変化にはかなり助けられた…

そしてラスボスの重松はめちゃくちゃ強かった…序盤はともかく、発狂してからの隙が全く無い。
しかも親玉巡りの後は発狂2ゲージ目あたりから発狂し始めるんだから手に負えない。
ついでに取り巻きの侍もかなり面倒。レベルが高くなると居合一発で折れなくなるので、親玉巡りしてこちらのレベルも上がった後は変化を使わざるを得なかった。

重松がかなり強かったせいで、柳生雪之丞の弱さが際立つ親玉巡りだった。
柳生新陰流とはなんだったのか…

ストーリーとしては、賛否両論かなぁと。
最初に三毛の飼い主であるお恋と弟の清次郎が殺されてしまうわけだけど、
てっきり朧村正的なチートで復活するのかと思いきや、そのまま出てこず。
復讐の話に徹したという感じなのかな。
イケメンが報われないことに定評のあるヴァニラゲーだけど、今回はその色が特に濃かったような…清次郎かわいそう…
重松も悪人ではあるが不幸なバックストーリーを持った(自分の立場を変えようと奮闘していたらしい)お恋にやられた後はアッサリ逝ってしまうし。
このアッサリさが朧村正っぽいと言えばそうなのだけど。

とはいえ、飯綱陣九朗が病に侵された原因がわかったのはなるほどという感じだ。
本編のキャラが出てくるとテンションが上がる。
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苦労した割になんだこれェな裏EDは正直受け入れがたかったが…w

ちなみに三毛は殆ど使わなかった…


一揆

本編と同じ操作感覚でプレイできた化猫とは打って変わってガラッと違う操作方法に。
そりゃ農民は2段ジャンプもダッシュ攻撃も出来るわけないよなぁと…俺も出来ない。
これ本当にクリアできるのか…?と思いつつプレイしていたわけだけど、終盤になると権兵衛はド安定キャラに。

鍬の攻撃力上昇が凄まじく、通常コンボ一セットで半数の敵が沈んでしまう。
さらに仲間を呼ぶと攻撃力が重ねがけになるので、みるみるうちにボスのゲージが減っていく…農民恐ろしい。
鍛錬後は仲間の耐久力も増えるので結構長い間一緒に戦ってくれるし。
ダウン状態なんか削れる削れる。特に動きが緩慢なボスなんかに強いタイプと言える。
逆にスピードの早い雪之丞なんかは結構苦手な印象。

苦労したのは以外にも中ボスの富嶽悪五郎、
どうしても掴み攻撃にやられてしまう…
これに関してはネットで動画を観て、鍛錬で回避距離延長を習得すればかなり楽になる、ということがわかったので、
それを実践して撃破。
ラスボスはそこまで苦戦しなかったが、くのいちが固まった玉を打ち返せる法則性が掴めないまま終了。

ストーリーはというと、え、そんなのアリ!?という感じ。
これが許せるならお恋と清次郎も生き返らしたってよ!!
やはり権兵衛はイケメンでないから(失礼)報われるのか…?
ともあれハッピーエンドなのは良かったですな。
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ただ裏EDはなんとも言えない後味の悪さが…
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成長した小夜が出てきたから正史なのでは!?みたいな話も散見されるけど、
小夜が成長していることと権兵衛がああなったしまったことには特に因果関係はないはずなので、
表EDが正史だと信じたい…


白蛇

来ました、朧村正史上最大の山場。
なぜ山場であるかは後述することにして、やる前から一番楽しみなDLCであった。
何故かと言うと主人公である嵐丸がイケメンでかっこいいから。
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ここまで書くとお前あっちかよ!となるんだが、自分はいたってノーマルである。
少年が戦隊物やロボットに憧れるのと同じで、単に自分はかっこいいものに憧れているだけだ。
故に自分で操作するキャラも男キャラの方が好きだったりする。
ネトゲなんかキャラメイクするときも絶対男だ。

それはさておき、他にもハードボイルドなストーリーだとか、PVに使われている曲がすごく気に入ったとか、
ヒロイン?として美女も出てきてこりゃあニヤニヤできるのでは!?とか色々想像してプレイするのを心待ちにしていたのだ…

で、実際プレイしてみた率直な感想は…


難しすぎる。


というのも嵐丸の性能がかなり独特。
使える3つの武器のうち、クナイと爆雷は使う度に霊力を消費、唯一の霊力を消費しない鎖鎌も、攻撃力が低くて多段ヒットするタイプでどうも使いにくい…
そんなこんなで道中は唯一使いやすい鎖鎌ばかりを使って苦戦しつつ攻略。

もちろんチュートリアルのボスも中ボスも苦戦したが、一番の敵はラスボスのがしゃ髑髏だろう。
間違いなく朧村正史上最強のボスである。
一言で言うと嫌がらせの塊。

弱点が敵の体中を移動する。それだけならまだいいが、弱点以外を攻撃すると即座にカウンター攻撃が飛んでくる。
また、移動の度に小さい髑髏の雑魚敵を出してくる。これも厄介。
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嵐丸の攻撃はその名のごとく嵐のように広範囲を攻撃するものが多く、適当に攻撃していると弱点以外の部分も巻き込んでしまいカウンターを食らいまくる。
弱点が手もしくは背中にあるときは鎖鎌による一点集中攻撃が可能だが、腹と顔に移動したときはどうしても他部位を巻き込んでしまうので、カウンターを踏まえた攻撃をしなければならない。
ここでどうしても敵の攻撃を喰らってしまい心が折れかけていたのだが…

解決の糸口はクナイにあった。
がしゃ髑髏はカウンターでクナイを投げてくるが、それをこちらの攻撃で弾き返すことによって弱点にダメージが入るということが戦闘を繰り返すうちにわかってきた。
つまり、弱点が腹or顔に移動→クナイを投げる→反射でクナイを投げてくる→そのクナイをこちらのクナイで弾き返して攻撃、という流れでなんとか乗り切れる。

しかしクナイを投げ続けていると霊力が減ってきてしまうと同時に、雑魚も増えてくる。
そういう時は適度に鎖鎌にチェンジして、回転攻撃で雑魚を牽制しつつ、クナイを弾き返す。

がしゃ髑髏にはもう一つ壁がある。
画面全体に髑髏を降らせるというもはやどうやって回避すればいいのかわからない攻撃である。
無理だろこれ…と思ってネットで動画を観ると皆奥義の無敵時間で回避している。そりゃそうだよな…
縛りプレイでは奥義は使えないので、何か別の方法で避けるしかない。

そこで候補に上がったのが爆雷のダッシュ攻撃である。
移動距離が長く、かつスピードが速いため落ちる髑髏の滝に向かって□ボタンを押したまま連続でダッシュするとダメキャン状態でうまく躱せてしまうのだ。
(ただしタイミングが重要で成功確率50%)

そんな感じで戦っているうちに色々なことがわかってきて、挑戦してから10時間くらいでやっと倒すことが出来た。倒した時はHP残り4のギリギリ。
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倒してみてから改めて思ったのは、全ての武器を使って初めて倒せるボスなのかもしれないということ。
この時の達成感は凄まじい。何より、自分で突破口を見出してクリア出来たというのが大きい。

めげずにプレイできたのは、かっこ良すぎるラスボスBGMのおかげ。
曲名は慧可断臂、四字熟語としての意味は「非常に強い決意を示す」というもの。
左腕を切り落として決意を示したという故事に基いているらしいが、これがまさに嵐丸の境遇に似ている。
白蛇を助けるため、仇討するため、秘術を使って自分の寿命を縮めてでも敵を倒すという決意の現れではないかと。
曲調も不敵な琵琶のリズムから宿命を感じさせるようなメロディーに転じていく熱さは必聴。
We Will Rock Youのようなズンチャなリズムが紛れているのがポイント。

クリア後の全国親玉巡りは思いの外楽だった。というかクナイが強い。
今まで近づいて攻撃を当てなければいけなかった敵が、遠くからクナイを投げているだけで沈んでいく。
特に雷神、こんな弱かったっけ…さすが飛び道具といったところか、汚いなさすが忍者きたない。

そうして迎えた強化後のがしゃ髑髏だが、驚くことに初見クリアできてしまった。
ありえないぐらい強化されていたのだが、こちらも強化されていたということもあり難易度的には前回と変わらなかったのかも…
とはいえぎりぎり^^;
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続いて期待していたストーリーについてだが、すごく良かった。
まず表EDに関しては、ハッピーエンドとは言えない結末になっている。
しかし、それはある意味仕方ないのでは?とも思った。
嵐丸は知らなかったとはいえ親殺しをしてしまっており、それによって残された弟も苦境に立たされている。
その罪を償うために、あのような結末にならざるを得なかったのかもしれないと思う。
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何よりも、罪を償うと決めて残りの7日間を過ごした嵐丸の覚悟が格好良い。
まさにハードボイルド、慧可断臂、漢の生き様見せてもらいました。
白蛇が嬉しそうだったのがまた良かったしね。
不知火との師弟関係もいい味出てた。

打って変わって裏EDに関しては、これは賛否両論だろうなぁと。
結局仇討すること能わず、白蛇も捉えられ、家も没落してしまい弟は浪人に。
嵐丸がやりたかったことは一つも叶わず、逆に身体を乗っ取られて生き延び、おそらく朧村正最強の敵に…

ただ一つ熱かったのは、本編の真EDで海外に物の怪退治に行っていた鬼助が日本に戻ってきて、鳴神藩に身を寄せているらしいことがわかったこと。
鬼助!戻ってきてたんかぁ!まさかあの続きが知れるとは…虎姫とはどうなったんだとか色々妄想が膨らんでしまう。

鬼助=喜助と考えると、鬼助は大体嵐丸と同い年くらいだったと考えられるので、年取ってたとしても30前半くらいか?
それまで虎姫が待っているのかどうか…いずれにせよ気になる!

というか自来也とかが出てこなくても鬼助が出張ればなんとかなるのではと思ってしまった。
無銘玉の緒と憑き落としではなく、朧村正使ってさ…チートなのかもだけど。
鬼助は最終兵器だろうなぁ。それに朧流も伝えていかなければならないし。

鬼助の動向が出ていることから、裏が正史という解釈もあるけど、前述したように嵐丸がああなったのと鬼助が戻ってきたことには因果関係が以下略。

ところで嵐丸は一つの身体に魂が2つ入ってる状態だが、これってまずいんじゃなかったっけ…?
いざ助けたら既に嵐丸の魂は消滅してましたとかだったら悲惨すぎるぞ…
あと浪人になった弟は嵐丸が兄で、自分を助けようとしていたということを知っているのかなぁ。
知らないにしても、最後はそれがわかって和解できるといいけど。
嵐丸もこんなことをしでかしてしまったので助かるとは思えないが、せめて白蛇と幸せになってほし…

と、こんな感じで嵐丸視点では全くハッピーエンドではないわけだが、色々と妄想が膨らむEDだった。
あとケツが最高に締まってる。
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鬼娘

いよいよ最後のDLC、鬼娘である。
多方から鬼娘は強い、楽だみたいな話を聞いていたが、プレイするとなるほど確かにと思った。

今までの操作キャラのイイトコどりをしたような性能。
太刀のように手数が多く隙のない連続攻撃に加え、化猫を遥かに凌駕する攻撃力を持つ大鬼変化。
そして変化前後に関わらずとにかく攻撃力が高い。

本編のボスは防御力が高めに設定されているのか、その強さを感じることが無かったのだけれど。
ED後の親玉巡りでその強さは存分に発揮されるのだった…
手数が多くて攻撃力も高いので、削れる削れる。
地上で繰り出す隙のない回転攻撃のお陰で相手が白忍者の大群であろうと全く苦戦しない。
今まで朧村正を遊んできたプレイヤーにとってご褒美みたいなDLCだ。

とはいえ、流石にラスボスは強い。
攻撃範囲の広さ、スピードどれも隙がない。特に、後ろに回りこんでも攻撃の直前に振り返ってくるいやらしさ…
取り巻きの雑魚もかなり強力。
主なヤバさは以下。

  • ノーモーションかつ高速な攻撃
  • ガード不可かつ攻撃力の高い掴み技
  • 倒してもすぐに復活
  • ガードしてしまうと霊力が大幅に削られる攻撃

唯一の弱点は体力が低いこととすぐ怯むことだが、体力に関してはすぐ復活することでカバーできている気がする…
しかも強化後は3体に増えているのだから手に負えない。
いかにこいつらからの被弾を減らせるかが勝利の鍵であった。

ラスボス戦BGMの落花繽紛も素晴らしい。流麗にして軽快。
後で知ったことだったけど、ラスボスの絡新婦は没になったボスだったということ。
実は数年前に発売されたアレンジCD、「朧村正 音楽集 変奏の幕」に落花繽紛は収録されており、
ブックレットでも没ボスとして紹介されていた。
CD持っているのに全く気付かなかった…前後不覚ばかり聴いていたからな…


ストーリーに関してはもうラブコメ。いい感じに収まってくれたなあという感じ。
表にしても裏にしてもいい意味で裏切られたというか。
表では結婚式で羅邪が乱入してきて略奪婚!的なものだと思ってたけど、結婚相手がそもそも羅邪でした!という展開。
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裏に関しては、途中までバッドエンドかぁ~と思っていたのに結局清吉は羅邪と結婚してるしw
DLC3とは打って変わって明るい朧村正を楽しませてもらいました。


さて、気付けばめちゃくちゃ長くなってしまったこの記事…
それだけこのゲームが面白かったということでもあるのだけれど。
敢えて縛って一生懸命やったことで、より愛着の深いゲームになったなぁと。
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ひとまずこれで朧村正は一時完結、死狂と魔窟はそのうちやりますということで、次のゲームにいこうかな。
積みゲーの山を崩せ!!