箱根まで自転車を運んでみた
なんと、今日は箱根まで自転車を運んでみました。車で。
何を言ってるのかわからねーと思うが、早い話が車に自転車を乗っけていったが現地で乗らなかったってことなんだぜ。
何故そんなことになったかというと、要するに現地の天気が悪かった。そう、雨が降っていたのです。
そんなん行く前からわかってるじゃねーか!たしかに。
だが待ってほしい。
そもそも社会人自転車乗りは休日に雨が振ると精神的に死んでしまうのだ。
平日頑張って働いて、やっとこさ週末を迎え、いざ天気をチェックすると雨、雨、雨…どうしようもない社会人の宿命が襲いかかってくる。
それでも、一縷の望みがあるならそれに賭けてみたいと思うのが自転車乗りの性ってやつだ。
そんなわけで、僕と職場のK先輩は小雨降る中ロードを車のトランクに積み込み、箱根へと向かったのであった。
そして途中で雨脚が強くなったり弱くなったりするのに一喜一憂しつつ、
フェラーリの集団に囲まれて風景がグランツーリスモっぽくなったりしつつも現地に到着。
外に出てみると、やはり雨が降っている。
でもいけない雨じゃない、せっかく来たし登りましょうということで、準備開始。
着替えたりしているとここで衝撃の事実が発覚。
K先輩「ビンディングシューズ忘れたわ…」
僕「なんと」
皆さん、ビンディングシューズは知っているだろうか。
一応説明しておくと、ビンディングシューズとは
足とペダルをくっつけることができる自転車用の靴である。
スキーブーツと板を想像してもらえればよいと思う。
ペダルと脚がくっつくというとなんだか怖い気がするが、良いところもある。
足とペダルがくっつくことによって、ペダルに「踏む」だけでなく「引く」力を加えることができる。
これによって、回転の効率が上がるため、一度の回転でより自転車を前に進ませることができるというわけ。
これを忘れると何がまずいかというと、ビンディングシューズには専用のペダルが必要であり、
そのペダルは(一部例外もあるが)対応するビンディングシューズでしか踏んだり引いたりすることができない。
例えばスニーカーでスキー板を履こうとしても無理なのと同じで、
ビンディングシューズが無いと自転車をこげなくなるということである。
というわけで、走るにはシューズを取りに戻るか、買うかという選択肢しかない。
ちなみに僕らが住んでいるところから箱根までは高速使って大体1時間弱といったところ。
だが正直、雨が降っている箱根を走るのに、新しいビンディングシューズを買ったり取りに戻ったりするほどのメリットはない。
(しかも1日中雨降る予定だし)
そう思った僕らは、走るのをやめて温泉にゆっくり浸かる方向へシフトチェンジ。
ここで断っておきたいのが、今日走れなかったことについて僕は何も気にしていない。
雨が降る日に走るのは何もいいことがない(自転車汚れる、体が冷えて風邪ひく)
ので、むしろ走らないことが決まって安心したまである。
ちなみに、もともと今日は走ったあと温泉に行く予定だったので、
予め目星は付けていた。
天山湯治郷tenzan.jp
である。
泉質と効能
温もり効果のナトリウム塩化物泉と、皮膚効果のアルカリ性単純泉の二種類の泉質です。浴槽ごとに泉質と温度が分かれています。効能は冷え症、肩凝り、筋肉、関節のこわばり、腰痛、疲労回復、慢性婦人症、美肌と多様ですが、本当の効果は人が地球の羊水に包まれて、ご自身の内なる自然に気づかれることから全てが始まると私たちは考えています。
もはや効能が多様すぎてわからんのが温泉あるある。
効用はともかく、設備が充実している(野天風呂や岩風呂、洞窟風呂等々)のとアクセスのしやすさ(箱根湯本から割と近い)から
どうやら日帰り温泉としてかなり人気の温泉らしく、
休日は駐車場に入場規制がかかるレベルとのこと。
しかし僕らが着いたとき(というかここで着替えたりしてたんだけど)は時間も早いせいかガラガラ。
前年までと比較して早いのか遅いのかはわからないが、まだまだ紅葉が綺麗。
効用だけではなく紅葉もすごいとか、一眼持ってくりゃ良かったですね。
さて、中は撮影してないのでテキストだけの説明になるが、いざ入ってみると人気が出る理由もわかるというもの。
箱根湯本なので、山の上の方の露天風呂のような絶景はないけれど、入れる風呂の種類が10個以上あって退屈しない。
他愛ない話をしながら様々な風呂を転々とし、気付いたら2時間くらい経っていた。
やはり温泉はいい。
うちの寮、夜遅く帰ってくると風呂の湯が冷めているし、
シャワーの湯がシェアードエブリシング方式になるという問題点がある。
シャワーの水圧は強い方がいいし、風呂は適温でゆっくり浸かりたいマンにとっては辛い現実である。
だからこそたまにこういう温泉に浸かってゆっくりする時間、いいと思います。
そろそろ腹も減ったなということで、風呂を出て飯へ。
とそこで、めし処をググるために寄ったコンビニの向かいに焼き菓子のお店を発見。
先輩がお土産を買うとのことで、大の甘いもの好きの僕は待ってましたと付いて行くことに。
この菜の花というお店、どうやら栗推しのお菓子屋らしい。
www.nanohana.co.jp
いいね、季節だね。
いろいろ迷って結局決めきれず、焼きモンブラン、栗まんじゅう(月のうさぎとかいう)そしてどら焼きを購入。
家に帰ってからが楽しみである。
さて、肝心の昼飯をどうするかである。
風呂の中の会話でラーメンにしようという話はしていたけれど、
肝心の場所はまだ決めていなかった。
とりあえず「箱根 ラーメン」でググッて評価の高いところを見ると、湯河原のラーメン屋しか出てこない。
湯河原は家とは逆方向に10km以上走ることになるので却下。
結局、小田原にある「極麺 小次郎」に行くことに。
tabelog.com
この小次郎、「濃厚」「魚介」ということでかなり楽しみだったわけだが、
実際食べた瞬間おっ!ってなるぐらい、めちゃくちゃ美味しかった。
ちなみに僕が注文したのは青鬼チャーシューねぎらぁ麺大盛り味玉トッピング。
とろけるようなチャーシュー、目の覚める辛さのネギ。
そして濃厚な魚介の旨味がたまらない。麺は太縮れでよくスープに絡んでいてこれもまた美味。
うますぎて語彙が貧弱になっているのは気にしないでほしい。
ともあれ、小田原方面に行く人は食べておいて損はない味である。
さて、そんなこんなで温泉ラーメンと充実した1日を過ごし、
K先輩「今回は自転車を箱根まで運べるかのテストだったんだ」
僕「次こそ本番ですね!」
などとわけのわからない会話をしながら帰路につくのだった。
奥様、近いうちにもう一度先輩をお貸しいただきたく…
帰宅してからは甘味を堪能。
所謂至福の時間というやつである。
そして間違いなく美味い。
まずはどら焼きから。
我慢できずに帰宅と同時にすぐ食べてしまったので、残念ながら写真はない。
だがこのどら焼き、美味であった。
特筆すべきはバターである。
餡こに隠れてちょこんとバターが入っているのだが、これがめちゃくちゃマッチする。
乳製品と餡この組み合わせには無限の可能性を感じる。
次に焼きモンブラン。
中に栗がまるごと1つはいっている豪華仕様。
表面はアップルパイのようなサクサク生地で、中は栗のペーストによって蒸し栗が覆われているといった感じ。
最後は栗まんじゅう、月のうさぎ。
月のうさぎというだけあってさながら月のような見た目。
今まで使わずに取っておいた青地に星のプレート(オーダインプレートと呼んでいる)を取り出して載せてみたところ、非常によく映える。
こうしてみるとまるで星空に浮かぶ月のようで美しい。
この月のうさぎは甘さ重視の白と、ちょっと渋めの黒があり、自分は黒を選択。
外のきなこの甘さと中の栗の渋みがちょうどいい塩梅で融け合ってこれまた美味い。
次は補給食として道中で購入したいものである。
頑張って坂を登った自分にご褒美というやつ。
さて、自転車で走れなかった割には充実した楽しい1日であった。
車を出してくださったK先輩には感謝しかないです。ありがとうございました。
また明日から仕事頑張らない。
おやすみなさい。