坂を登る理由について考えてみた
自転車に乗っているといつも考えることがある。
今からだいたい4年前、ちょうどクロスバイクを買ったばかりの頃。
小学校来の友達と一緒に腕試しに筑波山登りに行ったっけ。
山の中腹辺りに差し掛かったとき、ふと後ろを見ると、
ロードに乗った自分より二回りくらい年上の、オレンジ色のジャージを着たおじさんが登ってきた。
そして必死こいて登る俺らをチラッと横目で見ながら、ものすごいスピードで横を抜いていったのを今でも覚えてる。
あのときは、こんなに速い人がいるのか…と驚き、初心者ながら悔しかったものだ。
そしてそれからずっと、坂を登るたびに頭をよぎることがある。
それは今の自分はそのおじさんと比べて速いのか、それとも遅いのかということ。
考えても答えは出ない。
何故なら、記憶の中にしかいないおじさんには絶対に勝つことはできないからだ。
それでも見えないおじさんの背中に追いつきたくて、今日も坂を登る。
これからもずっと登って行くんだなと思う。
皆さんは坂を登る理由、ありますか?